ガジェットショット

2013年の波瀾万丈な各社LTE展開を振り返る。「ダブルLTE」「鷺沼」「下り150Mbps」「WiMAX2+」等

キリカ(管理人)

2013年は日本のLTEネットワークにとっては波乱万丈な一年で、本当に各社様々な展開がありました。

3月:SoftBankが「ダブルLTE」開始

ソフトバンクモバイルがイーモバイルLTEのネットワークを利用した「ダブルLTE」を開始。SoftBank 4G LTEに対応したiPhone 5で従来のSoftBank自身のBand 1に加え、イーモバイルLTE網のBand 3のLTEもアップデートで利用可能に。Band 1のLTEが届かないエリアではイーモバイルのBand 3で通信できるようになった他、都心部の混雑エリアではBand 1から溢れたユーザーがBand 3に「落とされ」遅くなるなどの声もありました。

SoftBank iPhone 5のSIMでイーモバイルLTEの利用が可能に!


7月:ドコモの下り150MbpsのLTEが試験運用開始

2013-08-01-16.47.251
神奈川県の某所にてドコモのBand 3にて展開される予定の下り150MbpsのLTEが試験運用を開始。幸運にも該当する基地局を鷺沼で発見し、スピードテストを行った所見た事も無いような数字を体験する事ができました。この時点ではドコモから発売されている機種はBand 3のLTEには対応していなかったため、意外にもイーモバイルから販売されていたSIMフリーのGL07Sが脚光を浴びました。

ドコモが試験運用中の150Mbpsのバンド3のLTEに接続成功、下り133Mbpsを記録


9月:iPhone 5s/5cが3キャリアから発売

新型iPhoneが突然のドコモからの発売され、ドコモの800MHz/1700MHz/2100MHzのトライバンドLTEに対応。一方のauのiPhone 5s/5cは念願の800MHzのプラチナバンドLTEにも対応し、今まで2100MHzのみだったiPhone 5のLTEエリアの不満を800MHz/2100MHz両対応により一気に解決。既存のiPhone 5ユーザーから多くの不満の声は上がったものの、新機種の繋がりやすさにおいては他社に大きく差を付けたのではないでしょうか。SoftBankはイーモバイルG4の帯域を削りLTEに転用する事で速度を倍化させる「倍速ダブルLTE」を展開する事によって速度面で対抗。3キャリアのLTEの繋がりやすさ競争に新型iPhoneが火をつけた形となりました。

10月:UQのWiMAX2+がサービスイン

爆速の各社LTEが注目を浴びる中で細々と「速度無制限」を謳い売ってきたものの存在感の無かったWiMAXが、遂に新サービスをサービスイン。au 4G LTEとWiMAX、WiMAX2+のエリアを利用できるルーター「HWD14」を発売しました。

WiMAX2+の実体としてはSoftBank 4Gと同じく「TD-LTE」の規格に沿った、日本国内キャリアの今までの「FDD-LTE」とは別のもう一つのLTEであった事も話題を呼びました。

下り最大110MbpsのWiMAX 2+、10月31日サービスイン


11月:Nexus 5発売

Googleが展開するスマートフォンブランド「Nexus」シリーズの最新作が日本国内ではまさかのイーモバイルからの発売。しかし箱を開けてみればその実態としてはキャリア表示・利用ネットワーク・料金プラン全てSoftBankそのもので、実質SoftBankのNexus 5でした。SIMフリーでの発売となり、国内ではイーモバイルとGoogle Play、どちらからも購入が可能に。

またNexus 5は北米向けの「LG-D820」と日本含むその他地域の「LG-D821」が発売されましたが、のちに北米版の「LG-D820」が搭載しているTD-LTEのBand 41が実はUQのWiMAX2+、SoftBankのSoftBank 4Gと互換性があって接続可能である事が電波マニアの間で大きな話題となりました。

【root不要】Nexus 5 LG-D820でLTE Band 41 (WiMAX2+/SoftBank 4G) を有効化する方法


12月:Hybrid 4G LTE対応端末発売

SoftBankは今までiPhone用にFDD-LTEの「SoftBank 4G LTE」、Android用にTD-LTEの「SoftBank 4G」を分けて展開してきましたが、Android端末においてはその両方に対応していく姿勢を明らかにし、FDD-LTE/TD-LTE両対応の機種を発売しました。


nexus-5-au

こうして振り返ってみると2013年は実に様々なLTE関連の事象が連続して起こっていて、1年前とは全く違う状況になっています。auのiPhoneが800MHzに対応する事によって快適になる事は去年から多くの人が予想したであろう展開ですが、意外にも遅れを取っていたNTTドコモのXiが速度面での追い上げを見せており、2014年の激戦からも目が離せない状況となっています。

個人的には各社足並みそろえてLTEに転送量制限をかけている中、唯一速度制限の無いWiMAX2+の今後の対応機種のラインナップがとても気になりますね。

メニュー
閉じる