Canonical社から、スマートフォン用の新たなOS「Ubuntu for phones」が発表されました。
UbuntuはPC用のLinuxの一種で、無償でダウンロードしてインストールでき、DELLなどのメーカーのPCにプリインストールされた実績のあるOS。その使いやすいインターフェースから、高い人気を獲得しています。
以下が今回発表されたUbuntu for phonesのトレーラービデオ。
Ubuntu for PhonesはAndroidのようなロック画面が無く、「ウェルカム(ようこそ)スクリーン」の四辺からスワイプする事で直接操作に入る事ができます。
また、Androidのような「ホーム」「バック」「メニュー」などのキーは無く、Windows 8やWindows RTのように画面の端からスワイプすることでアプリを起動したり、タスクを切り替えたり、メニューを出したりする事ができます。その恩恵で、画面上にAndroidのようなオンスクリーンキーを表示する必要が無いため、全画面でコンテンツを楽しむ事が出来るのがメリットです。
アプリに関してはアプリ開発者向けページが既に公開されており、公式の開発キットを使いネイティブ・HTML5どちらでも開発できます。
Ubuntu for phonesはARMとx86プロセッサをサポートし、近日GALAXY NEXUSにインストールするためのイメージファイルがダウンロード可能になるとの事。
モバイル向けOSといえば今年2013年にはドコモからTizen搭載端末、ZTEからFirefox OS搭載端末の発売などを控えていますが、こういったモバイルOS新規参入勢力の中では長年UbuntuをDELL、Intel、HPなどとOEM提携してきたCanonical社がサポートしているUbuntuが一番期待が持てるのではないでしょうか。
公式サイトは以下のリンクから。
via Canonical、Android端末で動作可能なスマホ版「Ubuntu」である「Ubuntu Phone OS」を正式発表