iOS 7にアップデートしてはいけない7つの理由 LINEに通知の不具合も

AppleのiPhone、iPad、iPod touch用の新OS「iOS 7」のアップデート公開はアメリカ現地時間9月18日と目前まで迫っていますが、アップデートを保留するべき懸念点をいくつか洗い出してみました。

1. 未対応アプリが多い

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開発者向けのベータ版、GM版などのiOS 7で既存のアプリが動作しないという報告が多く上がっており、LINEのプッシュ通知がこないなどのメジャーなアプリでも不具合があるようです。普段使っているアプリが動作するかあらかじめ調べてからアップデートするのが良さそうです。

2. IMEの仕様が変わっている

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iOS 6と比べて日本語変換の仕様が変わっており、打ちにくいと感じるユーザーも多いかもしれません。たとえば、「MacBook Air」などの一部単語が変換候補から消滅していたり、テンキーの英字フリック入力では変換候補に大文字変換が出現しなくなる(k、d、d、iとフリック入力してもKDDIと変換候補に出てこない)など、細かい難点があります。

3. MVNOのSIMカードが利用できなくなる可能性がある

国内の普通のiPhoneユーザーには影響ありませんが、iOS 7からOSのSIMカードの処理に変更があり、SIMフリーiPhoneユーザーはMVNOのSIMカードを利用できなくなる可能性があります。MVNOのIIJmioは同社の検証が終了するまでアップデートを保留するよう呼びかけています。SIMフリーのiPhoneを安価なMVNOのサービスを利用して運用しているユーザーは注意が必要です。

IIJmio:iOS 7のリリースに関する弊社からの重要なお願い

4. SpotlightからWeb検索・Wikipedia検索が消滅

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iOS 6まではホーム画面から左へ移動する事でiPhone本体の中を検索する他に、Web検索とWikipedia検索をする事ができました。iOS 7ではこの機能は消滅しており、SafariやChromeなどのブラウザアプリ、Google検索アプリなどを開かずホーム画面から検索するにはSiriに頼るしかなくなってしまいました。Androidと違いホーム画面に検索ウィジェットを置けないiOSではSpotlightからのWeb検索は貴重な機能でしたが、iOS 7からは残念ながら素早くホーム画面から検索する事は出来なくなりました。

5. フォルダが一度に表示できるアプリは9個まで

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iOS 7では大幅なデザインの変更があり、iOS 6のiPhone 5で4×4の16個表示できていたフォルダが3×3までしか一度に表示できなくなりました。横スワイプで複数ページに渡ってアプリを収納できるため1つのフォルダに入る個数は増えたものの、フォルダをワンタップして閲覧できるアプリ数は大幅に少なくなっており、アプリにたどり着くまでの操作が増えています。よく使うアプリのフォルダ分けを多用しているユーザーにとっては賛否両論の変更点です。

6. マルチタスクからミュージックアプリを起動できない

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iOS 6ではマルチタスクから右スワイプすると音楽再生の操作とミュージックアプリ(もしくはメディアファイル再生中のアプリ)が起動できましたが、iOS 7から搭載されたコントロールセンターからは音楽再生の操作のみが可能で、音楽を再生していない状態からはアプリの起動はできません。一見便利になったように見えますが、ミュージックアプリを起動、音楽を選択、再生といった操作が行えなくなっています。

7. 動作が重い

iPhone 4S、iPod touch 5、iPad miniなど、iPhone 5のA6チップより旧式で性能の低いiOS機ではiOS 7の動作は重めで、操作にもたつきがあります。旧モデルのiOS端末を最新のiOS 7にアップデートする場合、あまり快適に動かない事を覚悟しなければなりません。


基本的にiOSの機種はOSのアップデートを元に戻す事は不可能です。iOS 7が公開された直後にiOS 6の復元の認証サーバーが閉鎖してしまうため、アップデートのみならずOSの復元もできなくなります。なので、一度iOS 7にしてしまって何らかの理由で困った場合でも、iOS 6に戻す事はできません。iOS 7にアップデートする際は上記の事をふまえて、慎重に行いましょう。

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キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のデスク環境作り、愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブ、車旅を動画・写真に残す事。