例年iPhone 5の3キャリア電池持ちテスト、iPhone 5sの3キャリア電池持ちテストを行いau版の電池持ちが突出して優れている事が分かりましたが、今年はiPhone 5s/6/6 Plusで電池持ちにどれだけ差が出るのか検証してみました。
今回は3台ともau 4G LTE契約の全く同じnano SIMカードを挿入し、全てauのネットワークで検証してみました。方法は例年と同じく、3台に同じバックアップからiTunesで復元し、画面の明るさを最大に設定。移動しながら極力同じタイミングで画面をオン、同じ操作で動画のストリーミング、ユーザーストリーム系のTwitterクライアントの使用、GoogleマップによるGPSを使った経路案内など、電池消費の多い使い方で電池残量を削っていきます。
今回は電池残量の計測には例年のスクリーンショット撮影ではなく紹介したばかりのBatteryReportを利用。
検証結果:iPhone 6&iPhone 6 Plusはほぼ同じ。iPhone 5sからは改善
上記がBatteryReportの計測結果からグラフに起こしたもの。14時に計測を開始し、22時までに全三台の電池を消費しきることができました。iPhone 5sは1年間使用したSIMフリー版のため多少バッテリーの劣化がありますが、それを踏まえてもiPhone 6とiPhone 6 Plusはかなり電池持ちが改善しているようです。
iPhone 6 Plusは途中iPhone 6と比べると若干バッテリー残量が多く表示されていましたが、電池切れになるタイミングはほぼ同じで、iPhone 5sより一時間ほど長く使用できました。
バッテリー容量は公開されていないものの、諸説ではiPhone 6はiPhone 5sより更に大容量のバッテリーを搭載し、iPhone 6 Plusに関してはiPhone 5sの約2倍の容量のものを搭載しているとのこと。ただしiPhone 6は解像度が向上しており、iPhone 6 Plusに至っては1242×2208でレンダリング後1080×1920にリサイズという処理が入っており、バッテリー消費はかなり増えている様子。そのため3機種の電池持ちの差はバッテリー容量差に関わらず僅差に縮まっているようです。
今回「YouTubeで動画を何時間も見続ける」「TwitterのUserStreamを何時間も流し続ける」といった方法で通信とディスプレイを酷使してバッテリー消費を計測したため3台にあまり大きな差が出ませんでしたが、バッテリー容量を考慮するとそういったヘビーな使い方をせず待ち受けするだけであればauのiPhone 6 Plusの電池持ちは非常に優秀であると思われます。
逆に、この結果からは巨大なディスプレイを搭載しつつもiPhone 5sと同じような使い方をしてもしっかり電池が持つとも取れますね。
余談ですが、今回3キャリアの中で最も電池持ちの良いauのSIMカードで検証してしまったがために日付が変わるまでに検証が終わりそうになかったために終盤ずっとYouTubeを流し続けるなどかなりヘビーに酷使しなければ電池を使い切る事が出来なかったので、電池持ちが最も悪いドコモのSIMカードを3枚用意すればよかったと後悔しています。auのiPhone 6 Plusは本当に電池持ちが良いですね。