日本経済新聞によると、ソニーは現在おサイフケータイなどで利用されているFeliCaチップをmicroSD差し込み口に入れて使えるようにした製品を開発中との事です。
おサイフケータイが普及している日本では多くの携帯電話・スマートフォンにFeliCaが搭載されていますが、グローバル市場では本体にソニーの販売するFeliCaチップを内蔵しなければならないため、普及に苦戦しています。そこで今回ソニーが開発しているのが、microSDスロットに内蔵できるタイプのFeliCaチップ。おサイフケータイを搭載していないグローバルモデルのスマートフォンでも、microSDスロットにこれを装着する事によっておサイフケータイが利用できるようになります。
iPhoneに関しては専用ケースにて対応する予定で、iPhone本体と無線で通信する事によってFeliCaの読み書きが可能になります。ケース型ではありませんが、現在でもソニーからは非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi RC-S390が既に国内からは発売されており、iPhoneからBluetooth接続を行う事によってSuicaや楽天Edyなどの電子マネーのカードを読み取ったり、楽天Edyにチャージ・オートチャージが可能。これがより小型化されケース一体型となれば、よりシームレスにおサイフケータイが使えるようになりそうです。
現在1〜2年以内の実用化を目指しており、スペインで週明けに開幕する携帯電話見本市「モバイル・ワールド・コングレス」で試作品を公開予定です。