iPhone 6 PlusではiPhone 4から採用された2倍解像度の「@2x」アイコンより更に解像度の高い「@3x」の3倍解像度アイコンが採用されていますが、プリインストールアプリの一部で未だこれに対応していないようです。
上段が@3x未対応アプリ、下段が@3x対応アプリ。上の「Safari」「写真」「ヘルスケア」のアプリのアイコンは解像度が低い事が分かります。なお、スクリーンショットは最新のiOS 8.0.2にアップデートしたiPhone 6 Plusのもの。
iPhone 6 Plusは従来のiPhoneより高解像度なRetina HDディスプレイになっており、1242×2208を1080×1920に縮小表示する特殊仕様となっています。このため3倍解像度のアイコンを2.6倍に潰して表示しており、2倍解像度アイコンを3倍解像度に拡大し2.6倍に縮小し直したアイコンとの差が分かりにくくなっているため、実際に実機で気付く人は少ないのではないでしょうか(iPhone 6とiPhone 6 Plusを並べるとクッキリ感が違うので分かりやすいです)。
しかし、WebブラウザのSafari、高解像度ディスプレイで写真閲覧する写真アプリ、今回iOS 8の売りの一つのヘルスケアなど、iPhoneの核となる重要なプリインストールアプリをこのような手抜きと言わざるを得ない状態で世に送り出したAppleには以前のような完全主義の美学は無くなってしまったのかもしれません。
発売から3週間以上が経過した今も未完成なままのiPhone 6 Plus。安易に「もしスティーブ・ジョブズが生きていたら」という仮定を使うべきではないとは思いますが、彼なら間違いなくこれを見抜いて「アイコンがボケてるぞ!このまま出荷する気か!やり直しだ!」と一喝を下したのではないでしょうか。ただ高解像度アイコン画像を1枚を入れるだけの作業なのですが、Apple社内に指摘する人間は居なかったのでしょうか。居なかったからこうなったんでしょうね。iOS 8.1のアップデートで修正されるのか気になるところです。