ドコモが中高年向けにスマホ版「らくらくホン」を提供し、
通常より低価格なパケット定額を設定する事が明らかになりました。
NTTドコモは今夏に発売する中高年向けのスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)利用者に、月額3000円前後の定額のデータ通信料を設定する。現在のドコモの標準的な料金に比べて約4割安く、国内のスマホ向けでは最低水準になる。スマホ利用者が少ない中高年層の獲得でライバルに先行し、契約数の底上げを狙う。
対象は富士通製の携帯電話「らくらくホン」のスマホ版。らくらくホンは文字を大きくしたり聞き取りやすい音質にしたりするなど中高年層が使いやすい設計が特徴。
ドコモはスマホ版を発売しても、若年層に比べてインターネットを利用しないと判断してデータ通信料を抑える。あらかじめ利用できる機能を絞り込むほか、健康測定機器との連動などで、中高年のニーズに応える。
ドコモは既に「プラスXi割」で2台目としてのタブレットを月額2,980円で提供しており、
パケット定額の負担を減らすことで顧客層を増やす戦略に積極性が見られます。
また「プラスXi割」は端末固有のIMEI番号にて機種を判別し割引を適用しており、
同契約のSIMカードを他端末に挿入した場合割引の対象外になることから、
今回のらくらくホン専用プランも同様にIMEI判別式になっていると推測できます。
2台目需要や中高年向けスマートフォンで顧客層を開拓するドコモですが、
果たして他社とのMNPによる顧客の取り合い合戦からの脱却は出来るのでしょうか。