ガジェットショット

Moto ZのHasselblad True Zoomをレビューしてみた所感・後日談

キリカ(管理人)

先日モバレコさんにてSIMフリースマートフォンMoto Zとそのカメラ拡張アタッチメントHasselblad True Zoomの比較レビューを掲載させてもらったので、後日談として所感を改めて。




事の始まりは12月頭にモバレコのたろうさんからMoto ZとMoto ZのMoto Mods拡張カメラの性能比較テストの相談を受けたところから。モバレコさんでは今年の夏あたりから何度か書かせてもらっていましたが、カメラに特化したレビューは今回が初。スケジュール的にクリスマスシーズンに丸かぶりでしたが、個人的にMoto ZのMoto Modsで機能拡張するギミックが気になっていたものの実機をしっかり触った事が無く、今回短い間ながら自分で持ち出して撮影できるせっかくの機会ということで快諾しました。

結果カメラ性能を徹底比較!Moto Z / Modsカメラのココがすごい【Hasselblad True Zoom レビュー】という記事が出来上がったのですが、今回はそこに至るまでの道のりを書いていきます。

下調べ中に浮かぶ暗雲、不安、配送トラブル

Moto Zシリーズはフラッグシップの「Moto Z」とミドルレンジの「Moto Z Play」の二種類が販売されており、どちらも共通の「Moto Mods」という背面に装着する拡張ガジェットで機能を強化できるというスマートフォン。JBLとコラボしたスピーカーやプロジェクターなど特色のあるModsが多い中、今回レビュー企画の依頼を頂いたのが「Hasselblad True Zoom」という、スウェーデンのハッセルブラッド社とタッグを組んで開発された10倍ズームレンズを搭載したカメラ拡張。本体のカメラを完全に覆って無効化し、10倍の光学ズームができる全く別のカメラをアウトカメラとして使え、シャッターボタンやズームトリガーなども本物のカメラと同じような物理操作で行えるというもの。

性能としてはMoto Zの内蔵カメラがF値1.8の1300万画素、Hasselblad True ZoomがF値3.5の1200万画素と、広角でそのまま撮ったら内蔵カメラの方が綺麗に撮れそうだなぁと、普段はInstagramの更新にスマホのカメラしか使っていない自分でもなんとなくわかるスペックシート。案の定、海外メディアを中心に比較レビューを何本か眺めるとMoto Modsの
Hasselblad True Zoomを装着した状態の方がノイズが多く汚いという評価ばかりで、今回の比較が早速実機に触れる前から不安になってきました。

そんな不安の中Moto Z二台とHasselblad True Zoomを発送してもらったのですが、どうも到着予定日に音沙汰が無く、調べてみれば年末の佐川急便の混雑による遅延に巻き込まれていた模様。結局数日遅れで無事受け取る事ができたのですが、実際に触れる時間がかなり短くなってしまったので、スケジール的にあまり遠出できなくなってしまったのが残念なところ。

余談、今回の企画でMoto Z本体を二台用意してもらえたのは本当に助かりました。本体に装着したり外したりするより作例が撮り分けやすく、画面の比較などもスムーズに行えました。ただ、実際のユースケースのレポートとしては一般的な実ユーザーは2台も買わないだろうと思うので、つけたり外したりして撮影する煩わしさもレポートすれば良かったなと。そこはひとつ反省点ですね。(このブログの読者には本当に2台以上買うマニアな人もいそうですが……)

実際に使ってみて感じた楽しさ

実際にHasselblad True Zoomを使ってみた感想としては、楽しいの一言に尽きます。今回企画としてはMoto Z内蔵カメラとHasselblad True Zoomを装着した状態でのカメラの比較レビューという程で撮影に出かけましたが、Hasselblad True Zoomでのズーム撮影がAndroidスマートフォンからそのまま出来てしまうという楽しさの虜になり、いつのまにかMoto Z単体の方はほったらかしに、True Zoom装着Moto Zだけでパシャパシャと撮りまくってしまい、結果記事に使えない(True Zoomでしか撮影していない)写真がかなり増えてしまいました。(やれやれ。)

レビュー記事にも書いたとおりやはり内蔵カメラの方がノイズが少なく綺麗に撮れるものの、10倍光学ズームというのはそれだけで構図で遊べて楽しい物。また普段スマホではオフにしているフラッシュもHasselblad True Zoomでは強力なキセノンフラッシュを搭載していることから、普段スマホではやらないフラッシュ撮影も取り入れたりと、普段スマホでは撮らない写真・撮れない写真がたくさん撮れて、とても刺激的なガジェットに感じました。

下調べから「内蔵カメラの方が暗所に強い」「光学ズームが10倍まで出来る」「キセノンフラッシュが強力」という3点の特徴を念頭に置きながら比較撮影をしてみたところ、意外と、思っていたよりも良い比較記事になりそうだなぁという写りの違いになっていて、そこから厳選した結果が今回の最終的なレビューになったという感じです。

この価格帯、このスペックのバランス感

記事を公開するとやはり案の定、わざわざカメラを外付けしてまで撮った写真が内蔵カメラより汚いのはちょっと……という声がありました。確かにそうなんですが、もしMotorolaがHasselbladのMoto Modsをその要求を満たすものにしていたら、意外と製品としては微妙だったのではないかと思います。というのも、これはこれで、価格・サイズ・性能のバランスが取れているなと個人的には思います。

少し前の話になりますが、以前Xperia Z4のブロガーイベントに参加した際になんとなく開発者の方に「キーボード結構重いですよね、もっと軽くできなかったんですか?」と聞いたところ、(VAIO Proのように)プラスチックではなくカーボン素材にしたり軽量化の方法はあるが、それにはコストがかかってしまう。価格を抑えて製品として出すためには今の素材しかなかった、という返事を頂いた事を思い出しました。

もしHasselblad True Zoomがより高性能で、ハイエンドコンデジに近い性能で送り出されていたら。例えばスマートフォンに外付けするカメラで他社製品として有名どころのソニーの2種類のレンズスタイルカメラの価格帯を見るとHasselblad True Zoomと同じ10倍光学レンズのQX10が2万円強、ハイエンドコンデジRX100シリーズに近い性能のQX100は5万円強といった価格設定で送り出されました。

Hasselblad True Zoomの価格は約3万円。もしハイエンドコンデジ同等のスペックで発売されていれば、価格は2倍以上に膨れ上がってしまったのではないでしょうか。Moto Z自体の価格が9万円ほどなので、それに加えて6万円以上のアクセサリを買い足すのは今時のハイスペックモバイルノートパソコンに手が届いてしまう金額になっていまいます。

Amazonでの実売価格を見るとMoto Modsのラインナップはバッテリーが1万円スピーカーが1.2万円プロジェクターが3.6万といった価格帯なので、個人的な考察としてはやはりこれを大きく外れることなく製品として抑えるためにこのスペックで製品化されたのではないかと思います。

実際Hasselblad True Zoomのは持ち運ぶ気になれるギリギリの絶妙な厚さで、普段スマートフォンでは撮れない高倍率ズームを内蔵ということで、単に画質が優れているカメラ拡張という枠ではなく、楽しいスマホカメラという意味では非常に価値ある製品に感じました。


モバレコには自分よりカメラに詳しいライターさんは多く在籍しているとは思いますが、そんな中であえて自分にこの企画を振ってくれたのは良い抜擢だったのではないかと、振り返ってみて思います。というのも、やはり画質でこそ内蔵カメラには劣るものの、スマホのカメラやスマホのアプリで10倍光学ズームが使えるというのは圧倒的に楽しく、その楽しさを伝えるという意味では人選として普段からスマホ×SNSで写真をシェアして楽しんでいる自分のライフスタイルにとてもマッチしており、ストレートな辛口なカメラ性能評価記事とは違った価値が生み出せたのではないかと思っています。繰り返しになりますが、企画をしていただいたモバレコの編集部には感謝です。また、実は今回の記事は実は1月公開予定だったりしたのですが、気合を入れて記事を書いたらなんとか12月中に年内公開に漕ぎ着けてくれたのも嬉しかったです。改めて、カメラ性能を徹底比較!Moto Z / Modsカメラのココがすごい【Hasselblad True Zoom レビュー】を一読いただければと思います。

年明け早々唐突にレビューの後書き的に経緯を書きたくなったので書いてみましたが、今後も藪から棒にこういった雑感も書いていくかもしれません。

それでは、2017年もガジェットショットを宜しくお願いします。

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