Mac/Windows向けInsta360 Studio 5.0.0が配信中。タイムラインに対応し単体で動画編集が可能に

Insta360の360度カメラ「Insta360 X3」をはじめとするInsta360製品の映像を取り込んでPC上でリフレーミングなどができる公式の編集ソフト「Insta360 Studio」のメジャーアップデートとなるInsta360 Studio 5.0.0が3月26日より配信されており、動画編集機能が大幅に強化されています。


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従来のInsta360 StudioはInsta360 X3などの360度カメラで撮影したデータを元に画角やカメラワークを設定し、平面の動画として切り出す「リフレーミング」作業をMacやWindows上で行って書き出す事ができる機能が主なソフトウェアでした。

今回配信開始されたInsta360 Studio 5.0.0は「プロジェクト」機能が搭載され、個々の動画のフレーミングだけでなくタイムライン上に複数の素材を配置して動画として編集できるように。

Insta360の360度動画だけでなくiPhoneなどで撮影した動画・写真もインポートでき、プリインストールされたBGM素材や外部の音声素材の挿入、各種プリセットを使ったテキストの挿入、360度のカメラワークを活用した各種トランジションの追加などが可能です。

こちらはInsta360 Studio 5.0.0の「左ロール」という360度トランジション。前後の映像を自動でカメラを回しながら繋いでくれるので、難しいキーフレーム設定などを作り込まずともワンクリックでシームレスに映像同士を切り替える事ができます。

また、プロジェクト作成の際に映像素材のプロキシを設定する事も可能。元のファイルではなく480pあるいは720pにサイズダウンした素材で編集作業を行い、最後の書き出しの際だけ元の素材から書き出す事ができるため、従来よりも低スペックのPCでも動画編集が可能になりました。Insta360 Studioは360度の5.7K動画を扱う性質上PCの性能もある程度必要でしたが、このプロキシ機能により編集を快適に行えるPCの幅が広がった形になります。

Insta360 Studioのタイムラインは映像・音声ともに1列ずつしか無く、Apple FinalCut ProやAdobe Premiere Proなどの本格的な動画編集ソフトと比べるとシンプルな構成にはなっているものの、今回のアップデートでInsta360 Studio単体である程度の動画が完成させられるようになったのは大きな進化。逆に機能がシンプルで初心者にも分かりやすい事から、高額な動画編集ソフトにステップアップする前の入門にもおすすめできそうです。

Insta360 Studio 5.0.0は従来バージョンのInsta360 Studioから直接更新はできず、公式サイトからダウンロードしてインストールする必要があるので既にバージョン4以前を利用している方は注意が必要です。

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キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のデスク環境作り、愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブ、車旅を動画・写真に残す事。