SIMフリーiPhone 5のレビューその2はSIMフリー版と国内版との仕様をまとめたいと思います。
SIMフリーiPhone 5レビュー目次
SIMフリーiPhone 5レビュー(1) 同梱品をチェック、国内版との違いは?
SIMフリーiPhone 5レビュー(2) SIMフリー版と国内版の仕様の違い
SIMフリーiPhone 5レビュー(3) ドコモSIMをnano SIM化して利用してみた
SIMフリーiPhone 5レビュー(4) auのSIMカードが使えるか検証してみた
SIMフリーiPhone 5レビュー(5) SoftBankのSIMカードが使えるか検証してみた
SIMフリーiPhone 5レビュー(6) イーモバイルLTEのSIMカードが使えるか検証してみた
SIMフリーiPhone 5レビュー(7) SIMフリーiPhone 5で使う最適なSIMを検証してみた
SIMフリーiPhone 5レビュー(8) docomo.ne.jpアドレスの送受信
SIMロックがかかっていない
外国版があえて「SIMフリー版」と呼ばれるだけに、最も大きな違いがこれです。SIMロックがかかっていないため、NTTドコモを含む3Gまでの規格が対応している全てのキャリアで使用する事が出来ます。
国内でiPhoneを販売しているSoftBankやKDDIでも、対応しているネットワーク上で使用する事ができますが、今回入手できたのはA1429のGSMモデル。日本でSoftBankが販売しているモデルのSIMフリー版で、KDDI網のCDMA2000の3Gネットワークには接続できません。
また、海外で使用する場合SIMロックがかかっていないため現地のSIMカードを購入すれば、キャリアの高額なローミング料金を払わずに利用する事ができます。
カメラのシャッター音が鳴らない
日本国内で販売されているiPhoneは全て盗撮防止のためシャッター音が強制的に鳴る仕様となっていますが、外国版の殆どはこの仕様がありません。このため、標準のカメラアプリでもJailBreakなどの改造を行ったり、サードパーティのアプリを導入する事なく無音撮影をする事ができます。
ドコモでテザリングが可能
iPhone 5になりKDDIは発売日から、SoftBankは数ヶ月後からテザリングが解禁される事になり優位性が薄れましたが、SIMフリーのiPhoneは以前からテザリングが自由に行える事が大きな強みでした。国内キャリアがLTEによるテザリングサービスを展開している今でも、広いFOMAハイスピードエリアでパソコンなどの外部機器への接続回線をiPhone一台にまとめられるのは大きな利点です。
ドコモではMMSが使えない
国内のキャリアではSoftBank・KDDIともにiPhoneのMMSをキャリア側がメールアドレス(@ezweb.ne.jp等)を発行し、チャット形式でメールが利用できる環境を提供しています。一方で、当然ながらドコモではこのようなサービスは提供されておらず、iPhoneのメッセージアプリから送受信できるのはSMSとiMessageのみとなっています。どうしてもキャリアメールを利用したい場合は、iモード・iモード.netを契約し、早くもiPhone 5の新解像度に対応したImMailerなどのアプリを導入する事によって@docomo.ne.jpアドレスのメールの送受信する方法もあり、SIMフリーiPhone 5レビュー? docomo.ne.jpアドレスの送受信にて紹介しています。
ドコモではキャリアの緊急地震速報が受信できない
KDDI・SoftBankはキャリアのサービスとしてiPhoneに緊急地震速報を配信していますが、SIMフリー版をドコモのSIMカードで使った場合この機能は利用できません。緊急地震速報を受信したい場合は、ゆれくるコールなどのサードパーティのアプリを導入する必要があります。
ドコモではプラチナバンドを利用できない
ドコモが「FOMAプラスエリア」と称して展開している800MHz帯のW-CDMAの3Gネットワークですが、iPhone 4Sまでは対応していたもののiPhone 5からは対応が終了しています。KDDIでは800MHzのCDMA2000ネットワーク、SoftBankでは900MHzのW-CDMAネットワークが利用できますが、ドコモで利用する場合iPhoneで「プラチナバンド」が利用できない唯一の国内キャリアとなってしまっています。
国内版と各所に微妙な違いがあるSIMフリー版iPhone 5。いよいよ次は実際にドコモで使ってみます。