5年ぶりに契約数が純減に転じたドコモの幹部が「iPhone導入を考えざるを得ない」 と発言している事がわかりました。
iPhone 5を武器に他社から契約数を奪うKDDIとSoftBankはそれぞれ20万件と30万件の契約数純増となっているのに対し、ドコモは2007年8月の2万2900件を上回る見通しで契約者数が純減しているとの事。社内でもiPhone導入を検討する声も高まっている中、加藤薫社長は10月の冬モデル発表会で「(iPhoneと)共存共栄できるかを模索している」と発言している事から、ドコモも従来の戦略に迷いが出ているようです。
一方のiPhoneを製造しているApple社もドコモXiネットワーク品質を調査している、世界でもドコモのFOMAプラスエリアでしか利用されていないW-CDMA 800MHz帯の技適を取得するとの情報が先日あり、両社はお互いに歩み寄りつつあるのかもしれません。
ただAppleが販売先のキャリアに販売台数の高いハードルを設けている事は有名で、ドコモがiPhoneを販売したとして純増数が増えても利益に繋げる事は難しいと見られます。新たに昨年からiPhoneを取り扱い始めたKDDIはauスマートパスをiPhoneにも対応させるなどの取り組みを見せていますが、同様にiPhone1機種に対してコンテンツを提供するにはコストもかかるためドコモには慎重な判断が求められる所です。
図/情報元:日本経済新聞