ソフトバンクモバイルはLTE回線の卸売り事業を本格的に始める方針を固めました。
今まではMVNO事業者のプロバイダ側が細かく制御できるL2接続を提供している通信キャリアはNTTドコモのみで、日本通信b-mobile SIMをはじめとする数多くのMVNO事業者が参入し格安SIMを販売してきましたが、SoftBankもついに従来のL3接続に加えこのようなL2接続の提供を行っていく事になりました。これにより、MVNO事業者はNTTドコモだけでなく、SoftBank網を利用したサービスも展開できるようになります。
以前日本通信がKDDIとソフトバンクモバイルにも、相互接続申し入れというプレスリリースを発表しましたが、今回のL2接続解禁によって同社の掲げる「マルチ・ネットワーク・キャリア」の実現が近づいたと言えます。MVNOのサービスとしては激戦区で料金競争が激しい格安SIMだけでなく、1枚のSIMで複数のキャリアを利用できるサービス等、既存のキャリアには無い付加価値のあるサービス展開も可能になるかもしれません。