海外渡航時のWiFiルーターを提供する株式会社ビジョンの「グローバルWiFi」サービスの2月19日に開始した「ヨーロッパ周遊データPLUS」で提供されているWiFiルーターには、なんと10枚のSIMカードが挿入できる仕様となっています。
このサービスはフィンランドのUROS社のSIMカードが10枚入るWiFiルーターを利用したサービス「GOODSPEED」と提携して実現したもの。仕組みとしてはヨーロッパ各国現地のSIMカードを9枚、管理用のSIMカードを1枚挿入し、ルーター側で現在の国に合わせたSIMカードに自動で切り替える事によって料金を抑え大容量を実現するものとなっており、1日あたり500MB〜1GBの通信が可能。
WiFiルーター本体は重さ127g、バッテリーは2550mAh、最大8時間の駆動時間となっており、通信方式は下り最大21.1MbpsのHSPA+に対応。
以下がUROS社のGOODSPEEDのPV。
日本国内での使用については、技術的には対応しているが、端末の技適マーク取得が済んでいないとの事なので国内での利用は不可能ですが、ヨーロッパ各国を巡りながらたっぷりデータ通信したいといったニーズにはこれ以上のものは無いのではないでしょうか。国内で普通にSoftBank 4G LTEが3日で1GB使うと終日速度規制で実質通信不可能である事を考えると、国内の1.5〜3倍の通信量が海外でも利用可能という事になり、そう考えると非常に画期的なサービスなのではないでしょうか。
IIJmioのデュアルSIMでLTEに繋がるルーター「RX501NC」を以前紹介しましたが、LTEに対応していないものの本製品は別次元のSIMスロット数だけでなく、自動で切り替える機能が搭載されているのがとても素晴らしいです。ヨーロッパ巡りをしたい方は是非覚えておきたいサービスですね。