3月末にYahoo!がイー・アクセスを買収という発表がありましたが、ヤフー株式会社による買収を中止するプレスリリースがありました。
2014 年 3 月 27 日に本取引について公表した後、当社とヤフーはネットワークの相互利用やサービス設計等について引き続き議論を重ね、相互理解をさらに深めてきました。その結果、ヤフーが新会社を子会社化して自らインフラを手がけるよりも、ヤフーはサービス、新会社はインフ
ラというそれぞれの強みを生かした協業の形で事業を進めていくことが望ましいとの結論に至り、本取引を中止することとなりました。
なお、Y!mobileのブランドは予定通り展開される見込みで、イーアクセス株式会社とウィルコム株式会社の合併によりワイモバイル株式会社を設立しての提供になる模様。
過去に総務省の電波割り振りでイーアクセスとソフトバンクでそれぞれ700MHz帯と900MHz帯の2つのプラチナバンドを取得した後に買収を仕掛けて周波数を乱獲した事があるソフトバンク。今回のイーモバイル売却は別会社にする事で総務省からより多くの帯域を獲得するにあたって「別会社」という名目で有利に話を進めるための手段であったとすれば、最近総務省が同一グループ内での電波の共同利用を可能にし、電波の割り振りも会社単位ではなくグループ単位にする発表を行ったため売却が無意味になったからと考えれば今回の買収中止は合点がいくのではないでしょうか。