iPhone、iPad、iPod touch用の新OS「iOS 8」が正式発表されました。
今回のiOS 8はiOS 7のデザインをベースに改良したもの。
通知センターが強化され、通知から直接返信などのアクションが可能に。
ロック画面でも利用できます。
Facebookなどのサードパーティのアプリでも利用可能。LINEの対応が待ち遠しいですね。
マルチタスクにはよく使う連絡先が表示されるように。
タップすると電話の発信などが簡単にできます。
iPadのSafariでタブが一望可能に。
サイドバーも利用可能に。
メールアプリでは横スワイプジェスチャを搭載。
メール作成中に下にスワイプする事で一旦どけて他のメールを参照可能に。
Spotlight検索も強化。App Storeのアプリを検索したり、iTunes Storeの音楽、Wikipedia、ニュースなども検索可能に。
Safariの検索にも直接Wikipediaのサジェストが介入。
新機能のQuickType。日本語にも対応した予測変換システムです。
メッセージでdinnerかmovieか聞かれたら「dinner」「movie」が入力候補に出ます。賢い。
OS X Yosemiteの発表でも話題になりましたが、iOS/OS X間で作業を引き継いだり、iPhoneが近くにある場合自動でiPad/Macからインターネット共有に参加したり、iPhoneのSMS/通話をiPad/Macで送受信・発着信できるContinuity機能。
グループメッセージも強化。スレッド名設定・メンバー追加/削除・ミュート・退室などが可能に。位置情報の共有も可能。
Tap to Talkというボイスメッセージも搭載。タップで録音、上フリックで送信。動画も送信可能。
iCloud Driveは他のアプリケーションからファイルを開く事が可能に。
エンタープライズ向けの機能もアピール。箱から出す前に設定が可能で、開封すると自動でアプリケーションをロードしてセットアップするように設定可能。
ライフログ系のアプリのデータを一元管理できるHealthKitを搭載。集められたデータはHealthアプリで閲覧可能。
6人までの家族が購入したアプリや音楽などを共有できるFamily Sharing機能。利用は同じクレジットカードで決済している事が条件。また、子供の有料アプリ購入に親の承諾が必要にする設定も可能。
本体の容量に関係なくiCloud上にある写真を閲覧可能に。編集もデバイス間で同期されます。
現在地の近くで撮影した写真、1年前に撮影した写真など、検索が可能に。
画像の明度や彩度、傾きなどを自動修正したり、細かい手動修正したりできるように。
他のアプリを拡張できるExtensibility。Androidのインテントのように他のアプリからデータを受け渡したり、純正のカメラアプリにフィルタを追加したりできるようになりました。
サードパーティのウィジェットが作成可能に。通知センターに配置できます。
サードパーティのキーボードのインストールに対応。また、ネットワークアクセス権を与えるかどうかもユーザーが選択できます。ATOKなどのサードパーティの入力システムに期待が高まります。
サードパーティのアプリもiPhone 5sの指紋認証「Touch ID」が利用可能に。
カメラのAPIが提供され、露出やホワイトバランスが操作可能に。Windows PhoneのLumia 1020等にあった高度なカメラアプリが作成可能になりました。更にPhotoKitも提供され、今まで不可能だったカメラロールの写真の削除が可能になり、iCloud上の写真にもアクセスが可能に。
HomeKit提供開始。鍵やライトなどのホームコンピューティングを一元管理し、Siriから音声操作できるように。
サーバーサイドの環境を提供するCloudKitを提供開始。1PBの容量、10TBのデータベース、5TB/日の転送量、50GB/日のデータベース転送量が無料で利用できます。
AppleのA7チップに最適化し性能を引き出すMetal提供開始。従来の10倍のグラフィック性能を引き出す事が可能に。
従来のカジュアルゲーム用の2DのSpriteKitに加え、3Dゲーム用のSceneKitを追加。カジュアルゲームの開発が捗りそうです。
長年iOSやMacのアプリケーション開発に使われてきたObjective Cに代わる新たなプログラミング「Swift」を発表。Objective Cより高速に処理が可能なネイティブ言語で、コード量も大幅に削減。Xcode上でライブコーディングも可能となっています。
Androidのインテントやウィジェットに対抗した機能を搭載し、アプリごとに隔離されたファイルシステムを横断できるようになり、キーボードも外部からインストール可能になったりと、次々とiOS特有の制約が取り払われ、Androidに対抗心むき出しのアップデートです。更にMetalでグラフィック性能を大幅に引き上げ、独自のプログラミング言語Swiftを投入するなど、ハードウェアの発表は1つも無かったものの、今までに無い強烈なWWDCの発表となりました。