電気自動車を生産するアメリカの自動車メーカーテスラモーターズ(以下テスラ)が日本で今年2014年夏以降に納車する「モデルS」にドコモがM2Mプラットフォームと回線を提供する契約を締結した事が明らかになりました。
モデルSはテスラが販売する7人乗りの電気自動車。ハイブリッドカーのようにガソリンエンジンを搭載せずモーターの力だけを動力とする自動車で、内装の中央に縦型17インチの大型タッチパネルディスプレイを搭載しているのが特徴。音楽を再生したり通常センターパネルで行う車の操作が全てここで行えるのはもちろん、GoogleマップによるカーナビやWebブラウザでインターネット閲覧も可能で、画面を上下に二分割してマルチタスクを行えたりと、まるで走るスマートフォンといったところ。
ドコモの電気自動車へのモバイル回線の提供は既に日産リーフなどで実績があり、今回ドコモがM2Mの通信事業者として選ばれたのも圧倒的な通信ネットワークの広さや高層ビル群や山間部での通信の安定性が理由のひとつです。
人口密度の高いエリアではLTEの通信速度で各社競い合っている中、こういった組み込みシステムでの郊外での通信エリアの広さや導入実績で他社に差をつけるのは流石ドコモといったところではないでしょうか。
写真:MOTOR TREND