Cult of Macによると、iPhone 6/iPhone 6 Plusに搭載されるNFCチップは当面はApple Pay専用となっている事がわかりました。
iPhone 6とiPhone 6 Plusに搭載されるNFCチップですが、現在Androidで使われているような用途には当面利用不可能なようです。Cult of Mac宛に送られたApple広報部のメールによると、iPhone 6とiPhone 6 Plusに搭載されるNFCチップはApple Payによる決済専用となるようで、それ以外の用途での利用は出来ないとのこと。
NFCは多くのAndroidスマートフォンやタブレット、ノートパソコン、Bluetoothヘッドセットやスピーカーなどに搭載されており、スマートフォンをかざすだけでヘッドフォンやスピーカーとペアリングして音楽を再生したり、ファイルを相互に転送したり、PCやタブレットとスマートフォンをかざしてテザリングを接続したりと様々な用途で活用されています。
一方でNFCタグのメーカーであるRapidNFCの専門家によると、iPhone 6/iPhone 6 Plusに搭載されているNFCはハードウェア的にはそういった機能に対応しているものの、iOS 8のSDKにNFCにアクセスするためのAPIが提供されていない事を言及しており、将来的にiOSのSDKでNFCへのアクセスが可能になればNFCを使ったアプリケーションも開発可能になるものと見られます。
また、同ソースではApple WatchにもNFCが搭載されている事を言及しており、Appleがホテルのドアを解錠するデモを見せた事から、Apple Watchが発売される2015年の第一四半期にNFCがアクセス可能になるのではないかと指摘しています。
大画面化や腕時計型デバイスなど、業界の流行に関しては他社の様子を見て念入りに熟成させてから後出しするのがAppleの近年の傾向と言えますが、NFCによるシームレスな機器同士の連携はAppleの得意とする「魅せるデモ」との相性は抜群のはず。是非ともお蔵入りさせず世に送り出してほしいものです。