9月17日配信予定となっているAppleのiPhone/iPad/iPod touch向けの新OS「iOS 8」ですが、一部アプリにて動作に問題があるとの情報がありました。
ソニーの電子書籍ストア「Reader」からユーザーに向けて配信されたメールによると、iOS 8にアップデートしたデバイスにてReaderの書籍を閲覧する際、一部の書籍にて動作に非常に時間がかかる場合があるとのことで、iOS 8にアップデートするユーザー、ならびにiPhone 6/iPhone 6 PlusにてReaderを利用したいユーザーに注意喚起をしています。
昨年度のiOS 7アップデート時もLINEの通知に問題があったりといくつかのアプリに問題がありましたが、今年も大きなメジャーアップデートのため同様に注意が必要です。
iOS 8はUI周りの仕様に変更があったようで、6月にiOS 8のβ版が開発者向けに提供開始された際にはメジャーなアプリではLINEでスタンプが送信できない、Chromeが使えない、Evernoteでカーソルが違う位置に移動する、ニコニコ動画はレイアウトが崩れるなどの問題が発生していたため、iOS 7以前向けに開発されてきた過去のアプリではUI周りのズレが発生する可能性があります。
iOS 8対応状況の調べ方
事前に自分の利用しているアプリのiOS 8対応状況を調べるには、RoaringAppsというサービスが便利です。
RoaringAppsはMacアプリとiOSアプリの新旧OSの対応状況を調べられるサービス。海外のサービスのため国内のアプリの掲載は少ないものの、国際展開している大手のメジャーなアプリの対応状況は調べる事ができます。
これで調べたところ、Twitter、Evernote、Facebook、1password、Instagram、Google Chrome、Tweetbotなどは問題ありませんでした。一方でSkypeとIngressはこのサイトによると動作しないと掲載されています。しかし調べてみたところ、海外ユーザーのGoogle+投稿によるとIngressは最近のアップデートで対応したようです。
使えないと困る利用頻度の高いアプリに関してはRoaringAppsなどの情報一覧サイト、Google検索、Twitter検索などで複合的に情報収集すると良いかもしれません。
今までで最も大きなiOSのリリースを謳っているiOS 8。ATOK for iOSなどの外部IMEの解禁や、いわゆるAndroidに対抗したインテント、MacからiPhoneの電話着信の発着信やSMSの送受信、iCloud Driveなど、目玉機能レベルの多くの新機能をふんだんに盛り込んだ大型アップデートとなっており、iOS 6から見た目を大きく変更して賛否両論だった昨年のiOS 7と比べてアップデートに意欲的なユーザーも多いかと思います。アップデートの際にはきっちり情報収集し、iTunesもしくはiCloudでデバイスのバックアップをしっかり取って臨みましょう。