昨日渋谷の楽天カフェで開催された格安スマホアンバサダーイベント「プロに教わる賢い格安スマホ選び」に参加してきました。
格安スマホ業界を盛り上げるべく、楽天モバイルが楽天カフェの3Fを貸し切って行われた格安スマホアンバサダー。事前に楽天モバイルの3.1GBプランの音声SIMを開通していたのですが、当日取り扱われる端末については事前情報無しといった状況でした。
楽天カフェに足を運び着席すると、前にどうやらカッコイイ端末が。格安スマホアンバサダーということで、格安端末の代表であるZenFone 2あたりが提供されるものかと思っていただけに驚きました。honor6 Plusです。
格安スマホとは
キャリアから通信網を借りて提供するMVNOの安さの秘密についての説明。
MVNOは販売チャンネルがインターネット中心なので、運営コストが抑えられるとのことです。
「格安スマホ」という言葉はメディアによって浸透しつつあるものの、その実態はどういったものなのかをまだ一般ユーザーに理解されていないという状況。そこでアンバサダーイベントによって楽天モバイルに限らず、格安スマホ業界全体を盛り上げていきたい、ということです。
月30分しか電話しないようなモデルケースでは、ドコモから楽天モバイルに乗り換えれば料金は1/3に。「格安SIM」と呼ばれる所以です。
例えば現状フィーチャーフォンを使っているユーザーにとってスマートフォンに乗り換えるハードルが料金で「スマホを使うと料金が高くなりそう」といった印象を持っていたりしますが、フィーチャーフォンの月額と変わらないコストでそのままスマートフォンが使えるという事を推していきたいようです。
格安SIMはドコモ・auのネットワークを使っているので、エリアはそれらの大手キャリアと全く同じ。楽天モバイルはドコモ網を使っているので、ドコモと全く同じサービスエリアで使うことができます。また、テザリングも追加料金無しで利用可能。
大手キャリア同様MNPにも対応しており、現在使っている電話番号をそのまま引き継げます。
SIMカードだけ購入して月額を抑えることも可能で、現在ドコモで利用している端末をそのまま楽天モバイルのSIMで使い続けることもできます。楽天モバイルはドコモ網を使ったサービスなので、SIMロックがかかっていてもドコモの端末であればそのまま使えます。
格安SIMは大手キャリアのような24ヶ月縛りが無いのも魅力。音声SIMでも12ヶ月の最低利用期間を過ぎれば解約月を意識する事なくいつでも解約金無料、データSIMであれば短期利用でも問題なかったりと、柔軟に使う事が可能です。従来のケータイキャリアは24ヶ月縛りが明けた月の解約月を逃すと再度24ヶ月縛りに入ってしまうので、こういった点は嬉しいところですね。
料金プランはデータSIMのSMSあり・なし、通話SIMの3種類にそれぞれ高速通信がつきます。LINEや楽天グループのviberを使ったりする場合、SMSありのデータSIMか通話SIMでなければ認証できないので注意。完全にデータ通信専用であれば900円で月3.1GBも使えるので、格安SIMのコストパフォーマンスの高さが伺えます。また、200kbpsの低速通信だけでよければ525円のベーシックプランもあり、抑えたければそこまで抑える事もできます。
他の多くのMVNO事業者と違い、楽天は実店舗にも力を入れています。現在は3店舗ですが、年内に国内10店舗を目指して拡大中。実店舗がある事のメリットとしては、MNP時にSIMカードの配送を待たずとも、普通に大手キャリアで携帯を購入するように、電話番号が使えない期間が殆ど無くなるという点。長年使っている連絡用の電話番号が数日間宙ぶらりんになって使えなくなるのは不便なので、こういったところは乗り換えの際に意外と大事な点かもしれません。
リアル店舗でない場合も、配達日を指定できるため使えなくなる時間をコントロールする事ができます。
楽天モバイルを契約した場合楽天スーパーポイントが最大9000ポイント付与されるほか、月々の支払い100円につき1ポイントが付与され、さらに契約期間中はずっと楽天市場での買い物のポイントが2倍。普段から楽天市場を使っている人には嬉しい特典です。
honor6 Plus開封
楽天市場独占販売であることからブート画面に楽天ロゴが入る事が話題になっているhonor6 Plusですが、楽天ロゴの後のhonorロゴはかっこいいですね。起動時に楽天ロゴを表示させるメリットが思い浮かばないどころかデメリットしか浮かばないのですが、やはり楽天グループ独占をアピールしたいのでしょうか。
楽天モバイルのSIMを入れると設定無しにそのままLTEに接続されます。APN設定が不要でSIMを入れたらそのまま繋がるというのは楽天とファーウェイが密接に連携して販売している端末ならではの強み。この点は都内の楽天の店舗に足を運べない地域の一般層に格安スマホを浸透させるには重要な点なのではないでしょうか。
5.5インチの大画面を搭載したhonor6 Plusですが、かなり持ちやすい機種となっています。機種本体のレビューは追って別記事にて紹介していきます。
honor6 Plusの魅力
続いてファーウェイさんからhonor6 Plusの機種自体の魅力を語っていただきました。
1.98ミクロンのダブルセンサーで感度が60%アップ。夜景も綺麗に。
動画のように連続で撮影した映像を合成して夜間でも綺麗に撮影できるスーパーナイトモード。
今やスマホの定番機能となったHDR。逆光でも綺麗に撮影可能に。
それにしてもこのiPhone 6 Plusとの比較スライドは流石に誇張しすぎのような気がします。
バッテリーはiPhone 6 Plusより23%も大きい3600mAhのものを搭載。
その結果バッテリー持ちがGalaxy Note 4やiPhone 6 Plusと比べてもこれくらいよい、ということです。
自社グループ内で開発しているKirin 925オクタコアプロセッサを搭載。
3GBのRAM、32GBのストレージに加え128GBのmicroSDが利用可能。
背面のスターダストテクスチャは6層構造によるマイクロパターンで実現。
質疑応答
会場のユーザーからの質疑応答タイムも設けられ、以下のような質問がありました。
Q. auの回線で楽天モバイルを提供する予定はあるのか?
A. 検討はしている。ただ開発コストがかかるので、ニーズに合わせてやっていきたい。
Q. なぜ3.1GBという小数点なのか
A. 他社との差別化が一番必要な価格帯なので、少しでも差別化したかった。
以下、ガジェットショットとしての質問。
Q. 料金の話であったViberは楽天グループのサービスだが、楽天モバイルでViberを使う事によるユーザーのメリットはあるのか?
A. Viberは使う事で楽天スーパーポイントが貯まる。これを使って楽天モバイルで新機種を購入する事ができる。
Q. honor6 Plusにはタッチプラスという専用フィルムで物理キーを追加できる機能がある。これ用のフィルムは楽天市場では販売されないのか?
A. 機能自体把握していなかった。現状では国内では取り扱っていない。
というわけで、honor6 Plusの実機と12ヶ月無料の楽天モバイルのSIMカードを頂ける太っ腹なアンバサダーイベントでした。画面下にナビゲーションキーを追加し、画面の上辺の隅にショートカットを追加できるタッチプラス機能は面白そうだったので、是非国内でも専用フィルムを市販してほしいところです。この件に関しては現在ファーウェイの担当者さんに詳細の調査をお願いしているので、続報があれば紹介したいところです。
honor6 Plusも使ってみたファーストインプレッションとしては5.5インチの大画面の割に非常に持ちやすく、背面も滑りにくいガラス素材となっており、ナビゲーションキーも片手操作用に左右に寄せる事ができたり、デザインも完成度が高かったりと、4万円代のSIMフリースマートフォンとしては非常に完成度が高い機種に仕上がっています。追って詳細なレビューしていきますが、国内のSIMフリースマートフォン市場ではかなり良い選択肢なのではないでしょうか。