昨日参加したASUSの新製品体験イベントで1点とても気になった所があったので紹介します。
今回モニターとして頂けたZenPad S 8.0ですが、早速電源を入れてみようとしたところ、電源ボタンにクリック感がなく、まるでコールドモックのようでした。電源ボタンが陥没していてクリック感のようなフィードバックが無い状態になっているのは他社のスマートフォンでも稀に初期不良で発生する問題で、ドコモショップなどのキャリアショップで購入する際にそういった問題があった場合は初回の傷がないかのチェックの際に指摘すれば交換してもらえる程の不具合です。実際、以前ドコモショップでSHARPのAQUOS PHONEを購入した際に電源ボタンが同様にクリック感が無い状態となっていたため、交換対応をして頂いたことがあります。
他の個体でも同様に電源ボタンにクリック感が無いものか確認してみたところ、イベント会場の展示機のうちブラックは同様に電源ボタンに押し込みのクリック感が無く、ホワイトは他のZenPad 8.0などと同様、クリック感のある正常な電源ボタンの個体でした。
この件に関してイベント時間中にASUSの技術スタッフに確認したところ、ブラックのZenPad S 8.0の電源ボタンが硬い、クリック感の無い、というのはこの製品の「仕様です」という事で、残念ながらブラックのZenPad S 8.0を購入して電源ボタンが硬くても返品交換などは受ける事ができなさそうです。
先述したとおり、通常キャリアショップでこういった製造上の誤差等から生まれる初期不良のハードウェアの不具合は即その場で当然のように交換対応してもらえるものとなっていますが、キャリアが手厚くショップで開通手続きを行うスマートフォン・タブレットとは違い、SIMフリー時代のデバイス単体のメーカーが販売するタブレットで「仕様」と言われてしまうと、もはや泣き寝入りするしかないですね。
今まで何百台ものスマートフォンやタブレットを触ってきましたが、流石に普段スマートフォンやタブレットを触っている人間であれば一発で初期不良の類いだと感じる問題だと思います。実際の製品のうちどれくらいの割合でこの問題が発生しているのか分かりませんが、これを仕様と言い切ってしまうメーカーは「安かろう悪かろう」と言われても仕方ないのではないでしょうか。仮にブラックモデルは全て初期不良——もとい、ボタンがクリックしない「仕様」であるとすれば、ホワイトモデルを買うのが得策かもしれませんね。
ZenPad S 8.0は8月下旬発売の機種となっていますが、Z StylusやZen Clutchなどのアクセサリは非常に良いので、実際の製品版までにこの問題を解決してほしいところです。
電源ボタンを極力使わない運用方法を取れば意外と気にならなかったりもするので、以下の記事も参考までに。
追記
ASUSイベント運営事務局によると、製品版では電源ボタンの検品は行われ、しっかりクリック感のある個体が出荷されるとのことでした。また、こうした不具合が発生した場合は2週間以内であれば返品・交換が可能となっているそうなので、万が一こういった問題が発生した場合は2週間以内に返品・交換の申請をすれば対応してもらえるようです。