スマートフォンとして初の5.5インチ4Kディスプレイを搭載するソニーのフラッグシップ「Xperia Z5 Premium」ですが、4Kを実現するためにいくつか対策を施しているようです。
ケータイWatchの取材によると、Xperia Z5 Premiumは通常のアプリはFullHDで動作し、静止画や動画を表示する際に自動で判別して4Kを解禁する事で4Kディスプレイ搭載による電池持ちの悪化を対策しているようです。これにより、2日間利用できる電池持ちを実現しているとのこと。
また、Xperia Z5 Premiumは採用プロセッサであるSnapdragon 810で問題になっている発熱問題をヒートパイプを2本搭載する事によって対策しているとの情報もあり、Snapdragon 810と4Kディスプレイを兼ね備えたスマートフォンを発売するにあって周到に対策を練っている事が伺えます。Xperia Z4・Z5・Z5 Premiumの比較記事ではZ5シリーズはやや重くなっている事を紹介しましたが、熱対策がしっかり行われている結果なのかもしれません。
せっかくの4KディスプレイがFullHDに制限されてしまうのはやや残念なところですが、ただ4Kを搭載するだけでなく、きっちり実用レベルで使えるようチューニングしてあるのは流石ソニーといったところ。発売後この4K制限を解禁しようと試みるユーザーも出てきそうな雰囲気ですが、実際使うとしたら800ppi越えの超密度な4Kが実際に活躍するのは写真・動画閲覧の際だと思うので、妥当な実装と見ていいのではないでしょうか。
高解像度ディスプレイを搭載しつつも通常画面では解像度を落としてパフォーマンスを確保する方法はフィーチャーフォン時代にもPanasonicのP905iがメニュー画面ではQVGA制限だったりという事がありましたが、スマートフォン時代になりその手法の再来が見られるのはノスタルジックな気持ちになります。歴史は繰り返すと言いますが、デバイスの解像度が大幅に上がる時期ではやむを得ない事なのかもしれません。
少しずつ情報が出てきましたが、Z5 Premiumは初4Kという事で、やはり実機を早く触ってみたいですね。