本日よりiPhone、iPad、iPod touch向けに最新OS「iOS 9」が配信開始されたので新機能をチェックしていきます。
Split View
iOS 9の目玉機能であるSplit Viewですが、使えるのはiPad Air 2とiPad mini 4だけ。また対応アプリも少なく、現状ではプリインストールのミュージックアプリも非対応。サードパーティではウィズダム英和・和英辞典 2、Hootsuite、Twitter、Yahoo!カーナビ、Yahoo!地図、Documents 5、Microsoft Excel、Microsoft Word、Microsoft PowerPoint、Microsoft OneNoteなどが対応を確認できました。iOS配信日から複数のアプリで対応しているのはさすがYahoo!とMicrosoftといったところ。
純正ミュージックアプリはまだ利用できませんが、Podcastは分割表示に対応。Yahoo!カーナビでナビゲーションを表示しながらPodcastをBGMに流すといった使い方ができます。
キーボード
キーボード上に2本指を置くとキーボードの文字が消えてトラックパッドとして使え、カーソル移動が可能。また2本指タップで一発で単語選択ができ、2本指で範囲を拡大縮小可能。iOSに関してAndroidと対比して言われていた「カーソルキーがない」という弱点を克服し、カーソルキーよりさらに使いやすいものが搭載された形となっています。
メモアプリ
その他にも画像添付、手書きメモ機能も追加され、テキストのみだったメモの中に手書きメモや写真を挿入することができるように。なお、画像に直接書き込むことはできないので注意。手書きメモ機能には定規があり、手書きで直線を引くことができて便利です。
Picture in Picture
マルチタスクが変更に
マルチタスクの表示がiOS 8から大きく変化しており、右側にいくほど最近使ったもの、一番右側にはホーム画面といった構成になっています。
Apple Watchの電池残量が確認可能に
Siriの振動フィードバックを搭載
Siriが賢くなっていることが売りのiOS 9ですが、Siriを起動した際のフィードバックが音声ではなくバイブレータに。更にバイブレータの制御もApple Watchや新型MacBook、そしてiPhone 6sに搭載予定のtaptic engineに似た感触となっており、心地よくなっています。
iCloud Driveがアプリに
設定から有効化することで、iCloud Driveアプリがホーム画面からアクセス可能に。iCloud Drive上に保存されている各種アプリのファイルを一括ブラウジングが可能になりました。
戻るボタン搭載
Androidから移行する際に「戻るボタン」がないことがよく指摘されるiOSですが、今回Androidの戻るボタンに似た挙動のボタンが左上に搭載されました。TwitterからURLをSafariやChromeで開いたりと他のアプリへ飛んだ際、左上に元のアプリへ戻るショートカットが表示されます。
iPhoneでは押しにくい位置にあり、更にアンテナピクト・WiFi接続状況がわからなくなるという欠点があり、個人的にはあまり使い勝手がよくないと感じました。
低電力モード
メールの自動同期やアプリの自動更新がオフになる省電力なモード。CPUの処理性能も抑えられ、バッテリー駆動時間が延びます。
iOS 9は充実したアップデートとなっており、特にiPad Air 2に関しては同時に複数のアプリが走らせられるようになったのは今までのiOSになかった大きな新機能。まだ対応アプリが少ない状態ですが、今後多くのアプリが対応してくるにつれて徐々に便利になっていきそうです。動作にも軽快感があり、iOS 8ユーザーは特に躊躇せずアップデートして良い内容となっているのではないでしょうか。