エアロバイクとスタンディングデスクを組み合わせたデスクバイクV9をレビュー用に頂いています。
FlexiSpot V9はエアロバイクをベースに、脚でペダルを漕いでいる間に作業ができるよう、高さ調整可能なデスクを搭載した製品。2018 CES INNOVATION AWARDSを受賞したとのことで、普段の生活の中で行っている作業と並行してマルチタスクで運動もこなせる点が斬新な製品となっています。
調整機構をチェック
デスク部分の左側のレバーを引くと、デスクを前後に調整できます。写真は最も奥まで押したところ。
こちらが最も手前まで引いたところ。
右側のレバーでデスクの高さが調整可能。この最も低い位置は基本収納用・スタンディングデスク用で、そのままペダルを漕ぐと膝が引っかかる危険があるので注意が必要です。
かなり高い位置まで調整が可能となっています。
サドルの下のレバーでサドルの高さも調整可能。
最も低い位置がこちら。
最も高くするとここまで伸びます。
ドリンクホルダー搭載
中央部にはドリンクホルダーを搭載。位置的に膝と膝の間に来るため、置くのであれば念の為蓋のある飲み物にするのがよさそうです。
なお、ドリンクホルダーの下には電池スロットがあります。ペダルを漕ぐだけであれば電池は不要ですが、中央のゲージで漕いだ量を測定したい場合は電池が必要。なお、パッケージに乾電池は付属するため別途購入は不要です。
重さは1〜8までの段階で選択可能
ペダルの重さは1〜8までの段階の中から選択可能。マニュアルによると基本的に1〜4が推奨設定で、5以上の高負荷設定は30分以上の連続使用はパーツの寿命を縮める可能性があるため非推奨とのこと。
インジケーターで時間、距離、速さなどが計測可能
中央に配置されたインジケーターには時間、速度、距離、カロリー、総距離、回転数を表示する事ができます。下部のボタン単押しでトグル、長押しでリセット。
ペダルにはラバーカバーが付属
ペダルは自転車のように硬いものとなっているため裸足や靴下ではそのままでは痛いですが、屋内使用を想定してラバーのカバーが付属しています。
卓上のスペースは広め
デスク部分に12インチMacBookを置いたところ。小型のノートパソコンとはいえ、かなり余裕のある面積です。ほとんどのノートパソコンが設置可能で、横にマウスを置いて使う事もできる広さ。雑誌を広げて読みながら運動することも問題無くできます。手前にはパームレストが配置されているのも嬉しい配慮。
Apple Watchでの計測も簡易的には可能
Apple Watchにプリインストールされている「ワークアウト」アプリを使えば、「インドアバイク」のアクティビティとして心拍数の計測が可能です。外を移動する自転車ではないためGPSによる距離・速度などは計測できず、心拍数・時間・消費カロリーのみの記録となりますが、室内に居ながらしっかりApple Watchで記録を取ってiPhoneのアクティビティアプリで遡れるのは嬉しいところ。
普段の生活の中に取り入れやすい運動マシン
今回は当ブログとしては異色の製品のレビュー依頼でしたが、実際使ってみた感想としてはインドア人間にはとても高い「運動するハードル」が著しく下がる良い製品だと思いました。Apple Watchや以前レビューしたMi Bandなどのフィットネストラッカー製品があると一度は外で運動を記録したくなるものですが、実際毎日の生活の中であえて時間を取って外に出て運動をするのはハードルが高いもの。しかし今回頂いたデスクバイクV9を使えば、普段ノートパソコンやスマートフォンで行っている事と並行して同時に運動が可能。実際にノートパソコンでの作業、スマートフォンやNintendo Switchでのゲームをしながらデスクバイクを使ってみましたが、それほど激しく漕がなければ思いのほか並行して行う事ができました。
「時間を取って運動しに行こう」と重い腰を上げずとも普段どおりの生活の中で並行してベダルを漕ぐだけで運動できるため、普段自宅で行っている事をそのままデスクバイクの上で行うように習慣付ければ、今まで中々ランニングなどの運動が続かなかった人でも継続して運動できるのではないかと思います。
一方で、デスクバイクの収納方法に関してはもう一歩踏み込んで考慮してほしかったところ。キャスターの脚こそは本体の胴体の下に畳んで収まりますが、上部のデスクは下がるだけでコンパクトに収納する事ができません。このため使っていない間でも比較的スペースを取ります。海外の広い家庭で置きっぱなしで使う事を想定しているのかもしれませんが、日本の家庭で使うのであればデスク部分を倒して側面などにコンパクトに収まるとより使いやすいのではないかと思いました。
デスクバイクV9は今回紹介したホワイトと、もうひとつのカラバリであるブラックがラインナップされています。いずれも実売価格は4万円前後。Amazonで購入できるエアロバイクとしてはやや高めの部類ですが、ノートパソコンを出して作業しながら運動もできるというマルチタスク性能に価値を見出す事ができるのであれば購入する価値は大いにあると思います。