Qiのワイヤレス充電機能をスマホ車載ホルダーに組み合わせた「Autowit FC01」をレビュー用に頂いています。
Autowit FC01はスマホ本体の自重で下のアームが下がり、左右のアームが引っ張られて締まるため片手でスマホを設置できるのが特徴のスマホホルダー。またQi規格のワイヤレス充電パッドを内蔵しており、スマホの設置と同時に充電もできます。片手で置くだけで固定されて充電もできるという、一石二鳥のアイテム。
パッケージの中身としてはスマホホルダー本体のほか、シガーソケット用チャージャーとmicroUSBケーブルも付属するため別途買い足す必要なくそのまま使う事ができます。
こちらがホルダー本体。
ひっくり返したところ。
スマートフォンの高さに応じて下のアームを調整できるようになっています。
ホルダー自体はエアコン吹き出し口に設置する仕組み。
付属のシガーソケット用チャージャーはQC3.0に対応。
純正ケースを装着した6.5インチのiPhone XS Maxはかなりギリギリ。
円形エアコン吹出し口に装着したところ。
ケースなしのiPhone XRを置いたところ。これくらいのサイズまでであればスムーズに置いてそのまま充電開始させることができます。
コンセプトは理想的だが実際の使い勝手はもう一歩
車に乗って片手でぱっとスマホを置いただけで固定され、更に充電まで開始されるという、コンセプト的には非常に理想的な製品です。ただ実際に使ってみた感じとしては理想とは程遠い出来だと感じました。
まずアームの幅が狭すぎるのでケース付きの大型iPhone以上のサイズだとスムーズに設置する事は難しいというのが第一の難点。左右のアームの手前に出ている部分の間にiPhoneが入らず、結局上からせっせと間を通して下まで入れる必要があり時間がかかってしまうため、気軽に使えるコンセプトをスポイルしています。片手で設置する系では以前レビューしたSpigenのAP12Tを愛用していますが、こちらに設置してLightningケーブルを有線接続したほうが時間がかからないほど。ワイヤレス充電は問題なく反応するので、現代の大型スマホの装着がもう少しスムーズにできればもう少し使いやすくなるかと思います。
また、エアコン吹出し口に装着するホルダーである特性上仕方のないところではあるのですが、吸盤で装着する物などと比べるとスマホを装着した際の安定感はかなり劣ります。また、首の方向調整機能も搭載されていないため、エアコンの向きに対してそのまま装着する事しかできません。「片手で設置できる」「ワイヤレス充電できる」以外のスマホ車載ホルダーとしての完成度は他社製品と比べると相対的に低めと言わざるを得ません。
価格はAmazonにて2,360円と、スマホホルダー+Qi充電パッド+シガーソケット充電器をパッケージングしたものとしてはお買い得価格にはなっています。使っているスマホが大型でなく、エアコン吹き出し口用のスマホホルダーに抵抗が無く、設置しただけでワイヤレス充電したい方には良いかもしれません。