コンパクトなポータブルSSD「Seagate One Touch SSD」をレビュー用に提供頂いたので、紹介していきます。
今回紹介する「Seagate One Touch SSD」はコンパクトなクレジットカードサイズのフットプリントに最大1TBの容量を搭載したポータブルSSD。ポータブルSSD製品としては珍しくファブリック素材を採用してスタイリッシュに仕上げているのも特徴です。
この記事の目次
パッケージ内容
パッケージに含まれるのはOne Touch SSD本体、USB type A-Micro-Bケーブル、付属書類。
こちらがOne Touch SSD本体。1TBモデルはブラックとホワイト、500GBモデルはそれに加え限定の迷彩柄がラインナップされていますが、今回提供頂いたのはホワイト。
プラスチックの筐体の表面を布系のファブリック素材で覆ったスタイリッシュな外観です。
背面は認証マークやシリアルナンバーがプリントされたシールが中央にありますが、比較的ミニマルに抑えられています。
USB(Micro-B)端子は長い方の側面に搭載。一般的に外部ストレージは短い方の側面に端子が付いている製品が多いので、特徴的なデザインです。
コンパクトなサイズ感をiPhoneと比較
Seagate One Touch SSDのサイズは7.5×5.55×1cm、重量は65g。写真は手持ちのiPhone 11 Pro Maxと並べてみたところ。謳っている「クレジットカードサイズ」のとおり、かなりコンパクトにデータを持ち運ぶ事ができます。
速度は「最高400MB/秒」の公称値に近い実測値
製品のSSDとしての読み書きの公称値としては「最高400MB/秒」を謳っているOne Touch SSDですが、実際にBlackmagic Disk Speed Testで計測してみたところ、書き込み392MB/s、読み込み372MB/sでした。
外付けストレージとしては十分高速な部類で、ポータブルハードディスク等から乗り換えた場合は速度向上が体感できるかと思います。
USB type C接続には別途ケーブルが必要
本体に同梱されている付属のケーブルはUSB type A接続なので、最近のUSB type C端子のパソコンに繋ぐには別途ケーブルか変換アダプタの購入が必要。One Touch SSDは本体がコンパクトなので、短いケーブルを購入すると取り回しが便利です。
私は持ち運び用ノートパソコンにはUSB type Cポートしか搭載されていないMacBook Airを使っているので、CableCreationの0.3mのケーブルを購入して使っています。
One Touch SSDを使ってみて感じたデメリット
実際にOne Touch SSDを使ってみて感じた大まかなデメリットは以下のとおり。
- USB type C非対応
- ケーブルがかさばる
- 2TBも欲しい
やはり現代のガジェットとして気になったのは、Micro BのUSB端子を採用している点。普段使いの製品で同じ端子のケーブルを採用している端末は無いので、One Touch SSD専用にケーブルを用意する必要があるはやや不便。もしUSB type C端子であれば、MacBookやiPad Pro、Androidスマートフォンなどの他のデバイスと共通のUSBケーブルを使い回す事ができて便利だったのではないでしょうか。
また、本体が非常にコンパクトにできている上、端子が長い方の側面についているため、ケーブルが挿しっぱなしだと総サイズではスペースを取るのが気になってしまいました。専用ケーブルを側面に合わせて格納したりといったギミックの付いている外付けストレージも多いので、ケーブル込みでコンパクトに取り回せる工夫があれば良かったなと思いました。
容量に関してはOne Touch SSDはラインナップとして500GBと1TBのモデルが用意されていますが、4K動画撮影や一眼レフのRAWデータなどの近年の大容量データを保存する事を考えると、2TBモデルも欲しかったなと思うところ。スタイリッシュなデザインとコンパクトさが売りの製品である事を考えるとそこまでの大容量を求めるヘビーユーザーはターゲットから外れるのかもしれませんが、スタイリッシュ・コンパクトかつ一層大容量のSSDはクリエイターが普段使いするにはうってつけなのではないかと感じました。
などなど3点ほど羅列してみましたがいずれも致命的な問題ではなく、時期製品が出るのであれば改善して欲しい、程度のポイントでした。
オシャレ&コンパクトなSSDが欲しい方にはおすすめ
個人で動画撮影をする機会も増えてきた現代で、やはり欲しくなるのが持ち運べる大容量の外部ストレージ。従来はポータブルハードディスクと比べるとポータブルSSDは「(HDDと比べて)衝撃に強い」「高速」といったところが分かりやすいメリットでしたが、近年のポータブルSSDは小型化が進み、その二点に加えて「コンパクト」という点も大きな強みになってきました。One Touch SSDに関しては小型な上にスタイリッシュなファブリック素材を採用。
「耐衝撃」「高速」「小型」「おしゃれ」といったメリットが小型筐体に詰め込まれており、実用性と見た目の良さを兼ね備えている事から、普段使いの中で愛着の持てるポータブルSSDだと感じました。
One Touch SSDはAdobe Creative Cloudフォトプランが2ヶ月分付いてくるので、写真を撮る方には嬉しい特典。フォトプランに含まれるLightroom CCは個人的にも愛用していますが、PC/iPad/スマートフォンを跨いで同期して高度な写真のレタッチができて便利です。
One Touch SSDの価格は記事公開時点で500GBモデルが約8,000円、1TBモデルが約16,000円。容量あたりの金額は殆ど差がないので、最初に500GBモデルを買って足りなければ買い足す形でも損しないのは嬉しいところ。本体もコンパクトなので、SDカード感覚で用途別に使い分けて保管するのも良さそうです。