現在住んでいる賃貸物件ではドコモ光を固定回線として契約しています。実際に使えるようになるまで2ヶ月ほど紆余曲折あったので、その記録を体験談として紹介していきます。
ドコモ光契約に至った経緯
今回GMOとくとくBBのドコモ光を契約しました。そこに至るまでの経緯をまずは簡潔にまとめます。
都内→神奈川への引っ越しを機に、備え付けの「無料インターネット回線」からの脱出
ドコモ光契約のきっかけは引っ越し。2020年に仕事がフルリモートの在宅勤務に移行し、一日中家でインターネット接続して仕事をするようになったため以前にも増して回線は重要になりました。
当時は都内マンションの備え付けの無料インターネットのサービスを利用しており、部屋の中に設置されたLANポートを介して接続していました。家賃に追加料金無しで無料でインターネット接続ができたのは良いものの、時間帯によっては速度が安定しないのが非常にストレスでした。これに不満を感じていたので物件側に別途光回線を引けないか問い合わせはしたものの、現状の物で我慢して欲しいとの回答。次に引っ越すときは任意の光回線が引ける物件が良いと強く感じていました。
その後、引っ越し先の神奈川県の藤沢市で選んだ物件は光回線対応の集合住宅。新築のため工事に時間は必要なものの、備え付けの不安定な無料インターネットからは脱却できる物件でした。
新居に引く光回線は「ドコモ光」を選定。ドコモユーザーのためセット割引でお得という点もありますが、以前学生時代にも2016年頃まで藤沢市には住んでいた事があり、その頃にアパートで引いていた回線もドコモ光。当時でも上下共に300Mbpsほどの回線速度が安定して出ており快適だったという実績があったため、再びドコモ光に戻る事にしました。
プロバイダは「GMOとくとくBB」を選定
ドコモ光はドコモでの直接の契約のほか、ドコモ以外の複数のプロバイダから選択も可能。それぞれ細かなメリットが分かれていますが、今回GMOとくとくBBを選定した理由は以下のとおり。
- v6プラス対応
- v6プラスに対応したWiFiルーターが無料レンタル可能
- キャッシュバック案件あり
まず大前提として、今回の契約の理由は自宅の安定した高速インターネット接続のため。IPv6接続を介したIPv4接続を可能にする「v6プラス」対応プロバイダを選べば時間帯による速度低下の改善が見込めるため、これに対応したプロバイダを探しました。
GMOとくとくBBはこのv6プラスに対応しており、なおかつv6プラス対応のWiFiルーターの無料貸与サービス付き。サービスプロバイダが自ら提供しているルーターであればハズレを引くリスクも少なく機器選定に悩む必要も無くなるため、これは大きなポイントでした。
また契約時にキャッシュバック案件もあり、同時契約条件のうち「dアニメストア」は純粋に使いたいと思っていたコンテンツだったので、サービス契約が無駄にならず10,000円のキャッシュバックが受け取れてトータルでお得になるのも後押しになりました。
実際の契約〜工事〜開通までの流れ、掛かった日数
続いて、実際に契約した際の流れや工事の手続きに要した日数などを順を追って書いていきます。
1日目(7/10) ネットでGMOとくとくBBドコモ光に申し込み
まず、GMOとくとくBBのドコモ光のサイトからオンライン申し込み。電話での口頭説明を受けるのに都合のいい日程を選択し、スタッフからの解説・確認のための電話を待ちます。
3日目(7/13)GMOとくとくBBから説明&確認の連絡
数日後、GMOとくとくBBからの着信。契約内容やキャッシュバック関連の説明の電話を受けました。書類は1週間程度で届くとのこと。NTTに住所登録の無い新築物件のため、その登録などで時間がかかるとの事でした。
14日目(7/24)GMOとくとくBBから調査結果の連絡
2週間が経ったところで、導入に関しての追加情報の電話。今回は10戸ほどの集合住宅ですが、ドコモ光のマンションタイプの設備が無いため戸建て向けのファミリータイプに。料金も4,000円ではなく5,200円になるとの事でした。また周囲の設備の確認にもう1週間ほど調査が必要とのこと。まだ時間が掛かります。
18日目(7/28)NTTより設備の確認の連絡
NTTより、物件の設備の確認のための電話連絡。現地で配線ルートなどを確認する必要があるため、立ち会いが必要とのこと。少し時間が空いてしまいますが、翌月8月20日に立ち会う事に。
19日目(7/29)WiFiルーターレンタル申し込み
NTTの日程が決まったことでSMSによる案内が届いたため、GMOとくとくBB特典の無料WiFiルーターレンタルを申し込み。回線の申し込みとは別になっているので注意が必要。
無料レンタル対象のルーターはBUFFALO、NEC、ELECOMの3つのメーカーの機種が選べるという親切仕様となっており、今回は評判の良かったBUFFALOの「WSR-2533DHP3」で申し込んでみました。
41日目(8/20)NTTの調査に立ち会い
前月に説明されていたNTTによる現地調査の立ち会い。調査と言いつつ、光ファイバーの線は部屋まで配線してもらえました。
48日目(8/27)NTTの工事の確認の電話
ようやく工事本番の日程調整の電話。週末に工事を行うと週末料金+3,000円が掛かるものの、逆に平日が人気のため最短は9月5日土曜日とのことで、週末料金を払ってこの日程で決定。これに加え3,000円の事務手数料が発生するため、工事には合計6,000円の費用が発生しました。
57日目(9/5)NTTの工事当日
申し込みから待つこと約2ヶ月、ようやく光回線開通の工事に辿り着けました。壁のコンセントのパネルを外して光コンセントに換装。無事ドコモ光の回線が開通できました。
回線開通後の振り返り
実際のGMOとくとくBBドコモ光の回線速度の実測値
実際に有線LANでGMOとくとくBBのドコモ光に繋いで1年ほど使っていますが期待通り快適で、スピードテストしても上り・下りともに800Mbps前後で時間帯問わず安定して快適に使えています。
キャッシュバックの受け取りを忘れてしまったものの、手厚いサポートに救われる
今回は「ドコモ光とdアニメストアをセット契約で4ヶ月後に10,000円キャッシュバック」という条件で契約しましたが、キャッシュバックの振込先口座の案内がGMOとくとくBBの発行する*@*.gmobb.jpのメールアドレスに届く事を失念しており、案内を見落としてしまいました。
この件に関してメールを見落とした9ヶ月後にサポートに問い合わせたところ、特例措置でキャッシュバックを受け取れる事に。普段使いはしていないGMOのメールボックスを確認しなければいけないというトリッキーな所はあったものの、こちらの落ち度で受け取り期限を大幅に超過してしまったにも関わらず対応していただけてサポート体制の良さも感じる事ができました。
キャッシュバックを条件に契約する方はGMOとくとくBBのメールアドレスの受信設定を忘れず行い、筆者のように取りこぼすことのないよう注意しましょう。
2ヶ月間のネット難民の間は楽天モバイル&ドコモ5Gギガホを活用
先述したとおり、申し込みから開通まで要した時間は約2ヶ月。その間自宅に固定回線が無い状態で家でインターネットを使って仕事をする必要があったため、対策としてまず導入したのがら楽天モバイル。ドコモ・au・ソフトバンクに続く後発として参入した楽天モバイルは自社エリア内であればどれだけ使っても無制限という武器を掲げていたため、エリアさえ展開してくれれば固定回線の代替として使える見込みでした。
WiFiルーターには富士ソフトのFS040Wを選定。安定接続のため本体のWiFi機能は使わず、4Gからホームキットを介して有線LAN接続で別の家庭用WiFiルーターに接続して使用。この使い方での本機のパフォーマンスは申し分無く、接続速度も安定性も問題ありませんでした。また楽天モバイルのSIMを入れるとAPN設定などが自動で反映されて設定不要なのも便利なポイント。
ただし引っ越し先は2ヶ月間の固定回線難民期間の間に楽天エリアになることは無く、容量の限られたau回線へのローミングも一瞬で使い切ってしまったため、やむを得ず手元にあったドコモのデータSIMを5G端末持ち込みで5Gギガホに契約変更してSIMカードを差し替え。本機は5G非対応で4Gまでの接続にはなるものの、5Gギガホであればプラン的に容量無制限のため、モバイル回線としては極めて快適に使うことができました。
なお当時は発売されていませんでしたが、今であればドコモの5G回線が無制限で使えるhome 5Gという選択肢も出てきたので、当時選べたらこちらを選んでいたかもしれません。
総括:開通まで2ヶ月掛かったものの、通信環境には満足
今回は新築でNTTへの物件の登録が必要、混み合う時期で工事や調査までに時間が掛かるなどの条件が重なりほぼほぼ丸2ヶ月開通まで掛かってしまいましたが、結果としては引っ越し前の備え付けの無料インターネットと比べてGMOとくとくBBのドコモ光の光回線の通信環境は速度・安定性ともに大幅に改善されて満足。
固定回線に繋がないモバイルWiFiルーターは工事も不要で即導入できてお手軽ですが、やはり有線のインターネットの安定感はフルタイムで仕事する身としては作業効率に直結するため欠かせないもの。移住の際の作業環境構築についてはデスクツアーも公開していますが、やはり羅列している物全てを差し置いても最も優先して導入すべきは固定回線なのではないかと改めて思います。