Apple Studio Displayと同様に27インチのサイズと5K(5,120×2,880)のIPSパネルを搭載したモニター「JN-IPS275K-HSPC9」がJAPANNEXTから登場しています。
今回JAPANNEXTから登場したJN-IPS275K-HSPC9の特徴は以下のとおり。
- 27インチ・5K(5120×2880)・60HzのIPSパネルを採用
- sRGB 137%、DCI-P3 100%
- HDR10に対応
- 2000:1の高コントラスト比
- 最大輝度350cd/m²
- 8msの中間色応答速度
- HDMI 2.0、DisplayPort 1.4、USB-Cの3系統の入力
- USB-Cは最大90WのPDに対応
- 付属スタンドは90度回転した縦置きにも対応
- 100x100mmのVESAマウント対応
- 3W×2のステレオスピーカーを搭載。
- Picture-in-Picture(PIP)とPicture-by-Picture(PBP)対応
- KVMで2つのUSB-A端子に繋いだキーボード、マウスをUSB-C/USB-BのPCで切り替え可能
- 価格は109,800円
最大の特徴はそのパネルで、AppleのStudio Displayや終売した27インチiMac・UltraFine 5KなどのAppleから販売されてきた製品群と同じく27インチで5120×2880の5K解像度を搭載しています。

Appleが純正品として自社製モニターをラインナップしている事もあり、「27インチ5K」というのはmacOSを使うのに適した構成。Macの27インチのRetinaディスプレイは標準で2560×1440の作業領域を200%のスケーリングで使う設定となっており、5120×2880であればぴったり2倍のスケーリングで使う事ができます。
一般的に普及している27インチ4K(3840×2160)のモニターでも同様の2560×1440の作業領域の設定は可能なものの、5120×2880相当の表示を3840×2160にスケーリングするため、グラフィック性能の負荷が掛かる点と、5Kと比べると表示領域は同じでも精細感は落ちるデメリットがあります。
一方でこの最適な27インチ5KでMacを使いたいとなるとApple純正のStudio Displayは219,800円と高価な一方で他社の製品の選択肢は極めて少なく、今年に入ってようやくASUSから27インチ5KのProArt PA27JCVが117,980円で登場したという状況でした。
今回発売されたJN-IPS275K-HSPC9はmacOSに最適なスケーリングで27インチ5Kモニターの中では最安値の109,800円でありながら、Thunderbolt 3端子1入力のみのStudio Displayには無い複数デバイスの入力・KVM・PIP/PBP機能という強みを持った製品となっています。
ただHDMIに関してはHDMI 2.0どまりな点がデメリットとなっており、ASUS ProArt PA27JCVであればHDMI 2.1に対応しているので、HDMI経由で5K@60Hzかつフルカラーで使いたい場合は差額を払ってASUSを選ぶのが得策でしょう。HDMI端子はゲーム機からの4K入力用に使い、PCはUSB-CとDisplayPortで使うといった割り切りができるのであれば今回のJAPANNEXTはおすすめです。
予算を抑えて5K&複数PCを両立したいならおすすめ

今回登場したJAPANNEXT JN-IPS275K-HSPC9は、Apple Studio DisplayのようにmacOSに最適なスケーリングのモニターが欲しいものの、在宅勤務などで複数のPCを使い分ける必要があり、更に予算も抑えたい、といったケースの場合は良い選択肢になりそうです。
差額の8,180円を払ってASUSにするべきか悩ましいラインではありますが、この安さで27インチ5Kが手に入るというのは価格面で踏みとどまっていた方とっては朗報と言えそうです。
3/19追記:Amazonでの価格が早速109,800円→99,818円と、10万円を切る価格となっています。