Insta360 X4 Air発売、X3より軽い165gでX5同様レンズ交換に対応

公開:2025.10.29 / 最終更新日:2025.10.29

360度カメラのInsta360 Xシリーズに、最新の軽量モデル「Insta360 X4 Air」が追加されました。


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Insta360 X4 Airとは

Insta360 X4 AirはInsta360の360度カメラに追加された最新モデル。前後2つの超広角レンズの映像を繋ぎ合わせる事で360度全方位を記録し、後から任意の画角を切り出せるのが魅力のシリーズです。

「Air」の名のとおり軽さが特徴のモデルとなっており、2世代前のInsta360 X3の180gよりも更に大幅に軽くなった165gのコンパクトな筐体を持ったモデルとなっています。

名前は「X4」Airとなってはいますが、Insta360 X5で導入された破損時にレンズごと交換できる交換式レンズ、風切り音を低減できる内蔵ウィンドガードといった最新装備を備え、センサーサイズもInsta360 X4の1/2インチよりも大きい1/1.8インチの物を搭載。

逆にInsta360 X5に搭載されている5nm AIチップによる処理で低照度撮影を改善する「PureVideoモード」やlog録画といったフラッグシップ機能は省かれており、バッテリー容量も2010mAhとX5の2400mAhと比べて控えめになっています。

スペックの違いは以下のとおり。

X4 Air/X5/X4のスペック比較


X4 Air

X5

X4
重量165g200g203g
サイズ46×113.8×37mm46×124.5×26.2mm46×123.6×26.3 mm
センサー1/1.8インチ1/1.28インチ1/2インチ
交換可能レンズ対応対応
内蔵ウィンドガード対応対応
バッテリー容量2010mAh2400mAh2290mAh
PureVideo対応
log録画対応
価格56,900円84,800円79,800円

機能面ではInsta360 X5からAIチップが必要なPureVideo/log録画を取り除いた物となっており、レンズ交換などの他の利便性はキープしつつも価格は56,900円とチップが別途必要な機能を省いた事で非常に割安に抑えられているのが特徴。

67,100円という優位性のある価格で登場した競合のDJI Osmo 360に対してInsta360は割高感のあるラインアップとなってしまっていましたが、X4 Airの登場によって最新装備かつDJIより割安なエントリーモデルが追加されたのは大きなポイントとなっています。

サイズは旧モデルのInsta360 X3よりも若干背が低い程度に先祖返りしたコンパクトな筐体となっていますが、厚みはX4/X5の26mm台と比べると分厚めの37mmに。より塊感のある小さなカメラとなりました。

軽量モデルは車・バイクの車載映像に最適

Insta360の360度カメラは2つのレンズの映像の間に消える「見えない自撮り棒」を伸ばして第三者視点のドローンショットのような映像が撮影できるのが売りの一つでしたが、世代を重ねるにつれて(X5でX4比では軽量化はされたものの)バッテリー容量の増大と共に重量が増しており、自撮り棒の「たわみ」が起こりにくい軽量モデルがあればより揺れの少ない映像が撮れて嬉しい状況でした。

そのため後方からの第三者視点は180gのInsta360 X3が軽量のため揺れにくく重宝していましたが、今回登場したInsta360 X4 AirはX3の180gよりも更に軽い165gを実現しつつバッテリー容量はX3の1800mAhよりも大きい2010mAhを搭載。車やバイクで自撮り棒を伸ばして使う車載360カメラとしては理想的な新モデルが登場したと格好になります。

歴代機の「良いとこ取り」の軽量モデル

Insta360 X4 AirはInsta360 X5で搭載されたPureVideoやlog記録こそは省かれているものの、それ以外の部分に関しては歴代モデルの強みを上手な匙加減で組み合わせた「良いとこ取り」のモデルが登場したと言えるでしょう。

車載に重宝するX3比では軽量化かつバッテリー容量も増量、利便性の高いX5からは交換式レンズや内蔵ウィンドガードを引き継いでおり、X4と比べるとセンサーサイズが大型化されており、かつ価格設定もX4よりも低価格に抑えられている事からより幅広いユーザーにおすすめできる一台となっています。

360度カメラの苦手分野である夜間に撮影したい場合や内蔵バッテリーだけで可能な限り長回しで撮影したい場合はInsta360 X5が選択肢に入ってくるものの、価格面は84,800円と現行の360度カメラの中では高額な部類。

対してInsta360 X4 Airは56,900円と非常にお手頃な価格なので、差額を考えると多くの人はX4 Airがおすすめなのではないかと思います。360度カメラはアクセサリによって撮れる映像の幅も大幅に広がるので、差額でアクセサリを増やすのもおすすめ。

なおInsta360 X4 Airは従来の「グラファイト・ブラック」に加え、公式ストアでは白い筐体・白い自撮り棒・白いレンズキャップがバンドルされた「アークティック・ホワイト」のスターターキットもラインナップされています。

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キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はAI業界で働くUI/UXデザイナー。英国育ち。東京、湘南の生活を経て北海道へ移住し、理想の住環境を整えつつ乗り物趣味を満喫するべく試行錯誤中。