中国へ48万円で転売?iPhone 6/iPhone 6 Plusは日本と中国で同一モデルのためApple Storeに長蛇の列の可能性

Apple公式サイトのiPhone 6/iPhone 6 Plusの仕様ページによると、日本向けと思われるモデルA1586/A1524が中国と同一モデルであるようです。


iphone-6
日本向けモデルはSoftBankとau向けにTD-LTEのBand 41に対応しているものと思われますが、Band 41に対応しているモデルはA1586/A1524のみ。A1586/A1524の対応する通信方式は以下のとおり。

CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B(800、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
TD-SCDMA 1,900(F)、2,000(A)
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
FDD-LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、13、17、18、19、20、25、26、28、29)
TD-LTE(バンド38、39、40、41)

この中には中国の世界最大手キャリアChina Mobileが採用している世界でも珍しい3G規格のTD-SCDMAや、中国のキャリアで主流のTD-LTEバンド(38/39/40/41)も含まれており、日本の3キャリアが採用するモデルと同一モデルが中国のネットワークに最適化されたモデルである事が分かります。

中国メディア人民日報によると、iPhone 6の一次販売国に含まれない中国は他国のモデルが2倍以上の高値で取引されており、香港版の輸入品の相場は28万円、最大48万円もの値をつけて9月中に発送するとセールスをかけているとのこと。

iPhone6発売前から大人気 48万円の値も–人民網日本語版–人民日報

しかも今年からは去年には無かったApple StoreでSIMフリー版の販売が決定。去年のiPhone 5s/iPhone 5c発売日時点ではApple Storeで並んでも台数制限こそはないものの身分証明書を提示した3キャリアいずれかの契約が必要でしたが、今年からSIMフリーで購入可能になると身分証明書不要で買えてしまうため、中国本土への転売目当ての人間が多く並ぶ事も大いに考えられる状態となっています。

昨年は初のSIMフリー投入だったこともあり発売日からしばらくしてオンラインのアップルストアで販売開始され、そこから一定期間を置いてから店頭販売が開始されましたが、今年はSIMフリー版が発売日からApple Store店頭で入手可能になるとやはり転売目的で並ぶ人が増える事は必然かもしれません。

追記:中国版Apple公式サイトによると中国に投入されるモデルは日本向けモデルからCDMA2000を削ったモデルとなっているため、同一モデルというより日本で販売されるiPhone 6/6 Plusから電波を引き算したモデルが他国で展開されるという見方が正しいようです。逆に日本版のiPhone 6の価値が上がるかもしれませんね。

次の記事
前の記事
アバター画像

キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のサイト作りと愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブとカフェ開拓。2022年1月1日からガジェットVtuberとしてYouTubeも始めました!