容量無制限を謳ってリリースされたクラウドストレージサービスのBitcasaが、容量無制限プランのサポートを打ち切る事を発表しました。
BitcasaはiPhone、iPad、Android、Mac、Windowsなどに対応したマルチプラットフォームのクラウドストレージサービス。当初は容量無制限を謳ってサービスインして人気を博しましたが、のちに経営陣の変更に伴い容量無制限プランの新規受付を終了。そして今回の発表により、既存の容量無制限プランのユーザーのサポートを打ち切る事を発表しました。理由としては、殆どのユーザーは無制限ストレージを必要としておらず、一部の乱用ユーザーのためにサービスを維持する事はマネタイズが難しい、ということ。
既存の容量無制限プランのユーザーは1TB、10TBの新プランに移行する必要があり、10TBより保存容量が多いユーザーに関しては11月15日のサポート打ち切りまでにファイルをローカルにダウンロードしてバックアップする必要があります。
当初のBitcasaのプランは月間10ドルで容量無制限のクラウドストレージが利用できた事から筆者も契約しましたが、容量無制限プランの新規受付終了に伴いLinux用クライアントなどの新規サービスは既存の無制限プランユーザーは利用できないなどの細かい差別化が始まり、転送速度もDropboxなどの競合他社のサービスと比較して遅かったため堪え兼ねて解約したところ「48時間以内にこのメールに返信すれば無制限プランを再契約出来ますよ」との旨のメールを受け取りましたが、返信せず解約を選択しました。「ニーズが無い」事をサービス打ち切りの理由にしていますが、実際のところは新規受付は終了し既存ユーザーにも新規サービス提供を拒んでおり無制限プランからの追い出しを行っていた事から、やはり実情としては一部のヘビーユーザーのためにストレージを維持する事が難しかったのではないでしょうか。