NTTドコモが2月よりiPhone 6sを1万円ほど値上げすると産経ニュースが報じています。
上記はドコモオンラインショップでのiPhone 6sのMNP時の価格。16GBモデルは0円を下回っており、割引が本体代を上回る形となっています。64GBモデルも実質1,728円、128GBモデルも実質14,688円と、多額の割引が行われている状態。新規や機種変更の場合の実質価格は16GBでも25,920円なので報じられている「実質0円」はMNPに限った話となっていますが、これらが2月より1万円ほど高くなる見通しとのことです。
また、ドコモは既に提供している10GBの家族向けのシェアパック10(9,500円)よりも容量の少ない、ライトユーザー向けの7GB前後のシェアパックを新設する見通しとのこと。
一見割安プランに見えるものの……
低容量のシェアパックを増やすのは一見総務省の割安プラン導入要請に従っているように見えますが、健全化を図るのであればライトユーザー向けに容量の絞ったプランではなく、プラン選択の自由を提供してほしいところ。ドコモでは月額2700円の完全通話定額プランであるカケホーダイの他に1700円のカケホーダイライトプランを用意していますが、15GBのシェアパック15以上でなければ加入不可能。7GBプランを選択した場合も当然シェアパック10同様に通話定額は必須になってしまうため、実質無駄に通話定額分を払ったままデータ容量だけ少なくなる形となり、ユーザーが本当に必要としているプランを契約できるよう、改善してほしいところではあります。
現在のドコモの家族向けプランの月額を計算すると、4人家族の場合全員がカケホーダイプラン(2700円)を契約し10GBのシェアパック10(9,500円)を契約するより、4人がカケホーダイライト(1700円)で15GBのシェアパック15(12,500円)に加入した方が安い状況となっており、通話もあまり使わず、15GBもデータ容量は要らないのにも関わらず10GBプランより15GBプランが安くなるため、10GBプランが選べない状態。こういった選択肢を縛られた状態で名ばかりの割安プランを提案されても結局のところ通話定額を押し付けられて無駄な料金を払う必要があるため、総務省としてはそういったプランの選択肢縛りを刺すべきなのではないかと思います。
ドコモのiPhone 6s値上げに関してはau・ソフトバンクも追随予定との事。どのキャリアでもiPhone 6sへの機種変更を検討していた方は値上げ前に滑り込みで確保した方が良いかもしれません。