AppleからiPhone・iPad・iPod touch向けのOSの最新バージョン「iOS 10」が発表されました。
iOS 10は現行のiOS 9に続くiOSの最新バージョン。今回のアップデートで搭載された新機能を紹介する公式の動画は以下のとおり。
ロック画面が一新され、iPhoneを持つだけでロック画面が表示されるように。3D touchによる操作にも対応。またLINEなどのVoIPアプリに向けてAPIを解放し、従来通知がひとつ表示されるだけだった着信が通常の電話のように表示できるようになりました。
Siriはサードパーティのアプリに解放され、純正以外のアプリも音声で操作可能になります。
iOS 8より搭載されているIMEのQuick Typeはディープラーニングを採用し、予測変換がグレードアップ。連絡先やスケジュールからの入力も可能に。
写真アプリは顔認識機能を搭載し、人物別や日付、トピックなどから過去の写真を振り返る事が可能に。この辺りはGoogleフォトの後追いといったところ。
マップアプリも強化され、日常の行動データから場所の候補を出してくれるように。また、カーナビとして使う際に経路上のガソリンスタンドを表示する機能なども搭載。サードパーティへの拡張にも対応し、マップアプリから直接Uberでタクシーを配車するなどの使い方が可能に。
ミュージックアプリのデザインも一新。よりシンプルになり、オススメの曲を表示するFor You機能などが搭載されます。
ニュースアプリもリニューアル。デザインがリニューアルされ、ユーザーの閲覧履歴から好みを判断してニュースをピックアップしてくれます。
家電と連携するHomekitからは「Home」アプリがリリースされ、自宅のドアや照明などをiPhone/iPadから操作可能に。Siriによる音声操作でも利用できます。
電話機能も強化。留守番電話の録音内容を音声認識で書き起こしてくれるように。また、サードパーティと連携して発信者情報を表示する事が可能に。電話を取る前にデータベースを照合してスパムかどうか判別できます。迷惑電話の多いユーザーにとって嬉しい機能です。また、VoIP APIを解放することによってLINEやSkype、Hangoutなどのサードパーティのアプリでの通話も通常の電話の着信のようにロック画面に表示できるようになります。
iMessageは大幅に強化。SlackやLINEのようにURLを送るとサイトのタイトルとサムネイルを表示したり、YouTubeのURLを貼るとインラインで再生できたりと、モダンなメッセンジャーになりました。絵文字機能も強化され、絵文字だけで送ると3倍サイズになったり、文中のテキストをタップで絵文字に置き換える機能を搭載。メッセージに関しても全画面のアニメーションやタップするまで見れなくする機能など装飾を充実。手書きメッセージも可能になり、LINEのようなスタンプにも対応。これに関してはサードパーティのマーケットが用意され、ただ送信するだけでなく送られてきた画像の上にスタンプを貼ったりといった事もできます。
また発表に含まれていませんでしたが、多くのプリインストールアプリがApp Storeからダウンロード可能になり、削除可能になるようです。
盛りだくさんのiOS 10の詳細は公式サイトから。macOS Sierra同様開発者向けのプレビュー版は本日公開、パブリックベータは7月、一般公開は秋から。
なお、iPhone 4Sは発売から5年近くアップデートされ続けた息の長い機種でしたが、今回からiPhone 4S・iPad mini・5世代目iPod touchがアップデート対象から外された模様です。