クラウドファンディング発のモバイルバッテリー「Zendure SuperTank」をレビュー用に頂いたので紹介していきます。
Zendure SuperTankは大容量・高出力が特徴のモバイルバッテリー。Kickstarter、Indiegogoなどでクラウドファンディングに成功して製品化した製品。スペックは以下のとおり。
容量 | 27,000mAh/99.9Wh |
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サイズ | 11.9cm × 7.3cm × 4.2cm |
重量 | 525g |
入力 | USB type C(PD、最大100W) |
出力1 | USB type C(入力兼用、PD、最大100W) |
出力2 | USB type C(PD、最大60W) |
出力3 | USB type A(最大18W) |
出力4 | USB type A(最大15W) |
最大合計出力 | 138W |
カラー | ブラック、シルバー、ブルー |
端子類はUSB type Cポートが2つ、USB type Aポートが2つ搭載。USB type CポートはUSB PDに対応しており、片方は最大100W、もう片方は60Wでの給電が可能です。
パッケージを開封したところ。ブラック、シルバー、ブルーの3色展開のうちの珍しいカラーのブルーを今回はレビューしていきます。。
付属品そしてはマニュアルやステッカーのほか、100WのUSB PDまで対応したUSB type Cケーブルが付属。
こちらがバッテリー本体。
側面の丸いボタンは1度押しの残量確認だけでなく、2度押しでウェアラブル端末などのためのX-Chargeモードをオン、3度押しでPDの方向を切り替える事が可能。間違えてUSB type Cでパソコンと繋いだ際、パソコンを充電するのではなくパソコンからSuperTankを充電し始めてしまった時などに逆方向に切り替えられます。
端子側の側面。入力100W・出力100Wの兼用USB type Cポートが1つに、60Wの出力専用USB type Cポート、18Wと15WのUSB type Aポートが1つずつ搭載されています。合計138W出力まで対応。中央は残量表示用のデジタルディスプレイ。
サイズ感
iPhone XS Maxと並べてみたところ。スペックシート上は11.9cm×7.3cm×4.2cmとなっていますが、27,000mAhの大容量でありながらかなりのコンパクトサイズです。
分厚さかなりあり、iPhoneと並べてみると差は歴然。
重量の公称値は525gですが、今回の個体の実測値は523gでした。
最大100W&60WのUSB PD出力をチェック
純正ACアダプタが87Wの15インチMacBook Proに100W出力のUSB type C端子から接続して出力をチェック。80Wオーバーと、フルスピードと言って良い出力で充電できています。
そのまま100W端子にMacBook Proを繋いだ状態で、60W出力の方の第二のUSB type CポートからUSB type C – Lightningケーブルを使ってiPhoneを18W急速充電ができます。
USB type CのMacBookシリーズを2台同時に充電する事も可能。87Wの15インチMacbook Pro、29WのMacBookを同時に使えています。
100W入力、60W出力のパススルーに対応
SuperTank自体を最大100WのUSB PDで充電しながら、もう1つの最大60WノUSB type Cから出力してUSB PD充電が可能です。
試しに87WのApple純正充電器で充電してみたところ、相性が5V1Aの5Wでしか充電できず。
最大61Wまで対応したRAVPowerのUSB PD充電器を接続したところ、無事61W近い出力でバッテリー本体を充電、同時にMacBookへのパススルー充電もできました。
純正ケース
こちらはバッテリー本体が持ち運べる純正ケース。
中はケーブルとバッテリー本体が収まるようになっています。
中に入れたところ。SuperTank自体かなり頑丈な作りになっており傷つきにくいとは思いますが、本体が他の荷物を傷つけてしまうのは予防できそうです。
MacBookも使えるパワフルなモバイルバッテリー
USB PDの入出力に対応したモバイルバッテリーは先日BelkinのBOOST↑CHARGEをレビューしましたが、一般的なUSB PD対応モバイルバッテリーは30W出力どまりで1ポートのみ。このSuperTankは2ポート同時出力が可能で、出力も100Wと60Wと高出力。フルスピードには87W必要な15インチMacBook Pro、50W必要な13インチMacBook Proなど、出先でハイパワーを使うマシンと組み合わせて使っても実用的に使えそうです。
パススルー充電機能のお陰で、バッテリー本体を充電しながらMacBookなどへの出力もできるのは便利。ただし入力で100W端子が埋まってしまうため、パススルー時は60W出力1端子のみになるのは惜しいなと思ったところ。パススルー機能を使っている際は13インチまでのMacBook Proであれば問題ないですが、15インチの場合は87WでMacBook Proを給電しながらパススルーできないのが惜しいです。
また、パススルー機能を使っている際はUSB PD出力端子が1つしか残らないのも少し気になったところ。入出力1本ずつあるだけで一般的な市販モバイルバッテリーと比べて既に便利なのですが、あと1つUSB type C端子を設けて入力1、出力2ぐらいで使えたら便利だろうなと思いました。
気になったのはその程度で、モノとしては一般的な市販モバイルバッテリーよりもはるかにパワフルで頼りになる製品。100Wまでの出力ができて高出力が必要なパソコンでもOKなのはもちろん、バッテリー本体の充電も100W USB PDに対応しているため、1時間で満充電できるのは素晴らしいところ。これ1つあれば、出先での作業で電池切れを心配する事は無くなるのではないでしょうか。
外でUSB PDを使うノートパソコンをハードに使うためのバッテリーが欲しい方には、一般的な市販モバイルバッテリーを超越した性能でおすすめの一台。クラウドファンディング終了後は無事製品化し、現在はAmazonにて購入可能となっています。