6月14日発売のポータブルゲーミングPC「ROG Ally(エイライ)」は、持ち運びサイズでWindowsが動くため周辺機器での拡張性の高いデバイスです。今回はROG Allyにおすすめのアクセサリ・周辺機器をまとめてみました。
この記事の目次
ケース・保護フィルム
ROG Ally Travel Case(キャンペーン参加で無料)
ROGブランドのロゴ入りでROG AllyとSDカードなどの小物をぴったり収納でき、スタンドとして使えてROG Allyを立てて使うにも便利なROG純正ケース。価格は3,980円となっていますが、ASUS StoreやAmazon.co.jpなどの通販サイトで購入してレビューを投稿、ASUSのキャンペーンページでエントリーする事で無料で手に入れる事ができます。
ROG Ally本体には自立するキックスタンド機能は搭載されていないので、立てかけてキーボードや外部コントローラーを繋いで使うにはこのROG Ally Travel Caseは最適です。
Switch HORI グリップコントローラー用 収納ケース
ASUS純正ケースの入手性が悪いので今すぐ欲しい、もう少し安価な物を探しているという方であればSwitchのHORIグリップコントローラー用として販売されているケースがROG Allyにも流用可能という報告が上がっています。ただしこちらも人気のため、Amazonでは品薄状態。
ROG Ally専用のケースもいくつか出揃い始めてきたので、併せて検討してみると良いでしょう。
ミヤビックスOverLay Brilliant
ROG Allyは持ち運ぶゲーミングPCのため、画面に傷が入るのを防止できる保護フィルムは貼っておくのがおすすめ。120Hz/1920×1080の7インチディスプレイで細部のディテールまで見たい方は、ミヤビックスの高光沢フィルムOverLay Brilliantが1,045円のリーズナブルな金額で入手できておすすめです。
またタッチパネルを多用するのであれば、指の滑りが良くなる同価格の低反射タイプのOverLay Plusがおすすめ。精細感目当てならOverLay Brilliantですが、タッチの操作性でこちらを取るのもアリです。
microSDカード
ROG Allyはストレージの選択肢が512GBしかなく、PCゲームを何本かインストールする場合は心許ない容量。ただUHS-IIに対応したmicroSDスロットを搭載しているため、容量が足りない場合はmicroSDカードで補完するのが順当。ただ現状UHS-II対応かつmicroSDサイズのSDカードは容量が少なく高価なため、この手のゲーミングデバイスで使う用途では価格・容量・速度のバランスでUHS-I規格の物の中から選ぶのが最もおすすめです。
SP Silicon Power シリコンパワー microSD カード 1TB
ROG Allyの内蔵ストレージの2倍にあたる1TBの容量のmicroSDの中でも、金額が安いのがシリコンパワーのSuperiorシリーズ。性能としてはUHS-I U3、V30、A1規格に対応し、読み込み100MB/s、書き込み80MB/sとなっています。
価格は記事作成時点でAmazonにて9,261円となっており、1TBのmicroSDの中でも格安。UHS-Iの中でもDDR200には非対応で100MB/s辺りで速度が頭打ちしてしまうROG Allyとスペックが噛み合っており、性能を持て余す事無くコスパ良くストレージが増設できます。
充電器
ROG Gaming Charger Dock
2023年夏発売のROG Gaming Charger Dockは、ROG Allyを65Wで充電しつつ、HDMIの映像出力も同時に行えるという多機能な充電器。また、中央にはUSB type A端子も搭載しています。Nintendo Switchのようにテレビに外部出力しながら据え置きゲーム機として使いたい場合には最適です。価格は9,980円。
ADTEC APD-V074AC2H
ROG Gaming Charger Dockと同様に65WのUSB PDでROG Allyを充電でき、HDMI出力にも対応した充電器がADTEC APD-V074AC2H。価格はASUSの約2/3の6,790円とお手頃ながら、USB-Cポートが1つ多く搭載されています。HDMI出力がFullHD/60fps・4K/30fpsまでなのが惜しいところですが、ROG Allyのスペックを加味して4K/60fpsを使わないのであればコスパの良い選択肢です。4K/60fpsが欲しいのであればHyperDriveという選択肢も。
CIO NovaPort SOLO 65W
ROG Allyをフルスピードで充電できる65Wの高出力かつコンパクトなモデルであれば、CIO NovaPort SOLO 65Wがおすすめ。卵よりも小さい52.5x42x29mmのコンパクトサイズを売りにしている機種で、持ち運びが苦にならない充電器です。
ゲームパッド(コントローラー)
PS5 DualSense
ゲームパッド内蔵のROG Allyですが、TVに映像出力したり、スタンドで立てたりしながらプレイする時は外部のゲームパッドがあると便利。個人的に使い心地が良くておすすめなのがPS5用DualSenseコントローラーで、ワイヤレスでWindowsマシンとペアリングして使えるのは勿論、有線接続でApex LegendsがPS4/PS5と同じキー配列でプレイできたりするのも魅力。海外のレビューを見ていると、PlayStation Plusのクラウドゲーミング用としても人気のようです。
Xboxワイヤレスコントローラー
ボタン配置をROG Ally本体と揃えるのであればMicrosoftのXboxワイヤレスコントローラーもおすすめ。Amazonで6,000円未満で手に入る上、2.7mのUSB-Cケーブルも付属します。
ROG Raikiri
Allyと同じROGブランドから6月23日発売のROG Raikiri(ライキリ)も、ROG Allyと組み合わせるのにおすすめ。価格は12,800円となっており一般的なゲームパッドよりは高いものの、ハイエンドなゲームパッドと比べると半分程度の価格帯。
背面ボタンを搭載しているほか、ESS DACを内蔵して有線のヘッドホンを接続可能、ジョイスティックの感度・反応曲線の調整やトリガーのデッドゾーンがカスタマイズ可能など、ゲーミングデバイスとしてこだわった仕様となっています。
ディスプレイ類
ROG STRIX XG16AHPE(144Hz/FHD/15.6インチ)
モバイルゲーミングPCの使い方として意外と楽しいのが、モバイルモニターとの組み合わせ。USB-Cケーブル一本で繋いで外部出力しつつ操作は本体の内蔵ゲームパッドで行うというスタイルが非常に良く、シンプルな荷物でどこにでも快適なゲーム環境を持ち運ぶ事ができます。
ROG Allyと同じROGブランドから出ているROG STRIX XG16AHPEは144Hz・FullHD・15.6インチとゲーム用としてはバランスの良い高フレームレートモバイルモニターで、ROG Allyからの出力先として高すぎないフレームレートと解像度かつ7,800mAhのバッテリーを内蔵しているためROG Allyの弱点とも言えるバッテリーの足を引っ張る事なく使えるなど、スペックが噛み合っており相性の良い製品。
モバイル・バッテリー内蔵・高フレームレートという組み合わせは一見良さそうなもののニッチで使い所が限られる製品でしたが、ROG Allyの登場によって再注目されそうなデバイスです。なお、ROG Allyと合わせやすいホワイトモデルもラインナップされています。
InnoView PM406(60Hz/FHD/15.8インチ)
予算を抑えつつROG Allyと大画面を持ち運びたい場合は、以前レビューしたInnoView PM406が1万円台で購入できるお手頃価格な上に15.8インチと大画面、持ち運びに便利なスタンドを兼ねたカバーが付属していておすすめ。
1920×1080の60Hzと性能は並ですが、モバイルゲーミングPCと組み合わせるのであれば処理性能の足を引っ張りすぎない良いバランスです。長めのUSBケーブルでROG Ally本体をコントローラーとして使いながらプレイするスタイルもおすすめ。
XREAL Air(Nreal Air)
ROG Allyを持ち運びながらもポータボリティを犠牲にせず大画面を楽しみたい方には、最近XREAL Airに名称変更したARグラス「Nreal Air」がおすすめ。通常のメガネ程度のサイズ感の軽快なデバイスでありながら、USB-Cケーブルで繋いだデバイスから電源を取りつつ映像出力する事ができます。
飛行機など長時間の移動中に使うのに特に重宝するデバイスで、重たいヘッドセット無しに目の前に大画面を投影できるのが非常に魅力的。ROG Allyと組み合わせる場合、シンプルな荷物でセットが完結するのもメリットです。価格は4.6万円ほど。
モバイルバッテリー
Zendure SuperTank
ROG Allyは強力なスペックでWindows向けのPCゲームを持ち運んでプレイできるものの、その代償にハイパフォーマンスなゲームをプレイした場合1時間半持たない事もあり、電池持ちには不安が残ります。
そこで持っておくと便利なのが、高出力なUSB PDに対応したモバイルバッテリー。個人的に以前レビューして以来ずっと愛用しているZendure SuperTankは、飛行機の機内持ち込み可能な最大容量である26,800mAh/99.16Whの大容量かつ、最大100WのUSB PD充電ができるパワフルなモバイルバッテリーです。筐体も意外とコンパクトなのが嬉しいところ。
ROG Allyが対応する65Wに余裕で対応でき、どこでも安心して使う事ができます。
外付けGPU
ROG XG Mobile GC32L
ROG Allyの上部に搭載された「ROG XG Mobile」用の端子を活用できるのが、ASUSの販売するROG XG Mobile専用の外付けグラフィックボード。他の競合モバイルゲーミングPCには無いROG Allyだけのアクセサリなので、モバイルマシンを据え置きして更なる力を与えるロマンを感じたい方には他には無い魅力のある製品です。
グラフィック性能の強化のほか、HDMI・DisplayPort・LAN・USB 3.2×4といった端子類の拡張性も手に入るので、自宅にROG Ally用のデスクトップ環境を整えたい方のドックとしては便利な構成になっています。
約12万円のAMD Radeon RX 6850M XTモデル、約40万円のNVIDIA GeForce RTX 4090 Laptop GPUモデルがラインナップされており、どちらもROG Ally本体よりも高額。組み合わせられるPCもROGの対応製品に限られているので、かなり上級者向けなアイテムに感じます。
スタンド
サンワサプライ タブレット用アルミスタンド PDA-STN35S
サンワサプライのタブレット用スタンドPDA-STN35Sはタブレット用のスタンドの中でも厚みを気にせず使える構造でタブレット以外の他機種へ流用しやすい製品。角度も無段階に調整できます。
ドック
UGREEN 6-IN-1 USB-Cハブ
モバイルデバイス向けアクセサリのメーカーとして定評のあるUGREENから販売されている6-IN-1 USB-Cハブは、100WまでのUSB PDの給電、4K60Hzの映像出力などROG ALLYをドッキングするに十分な性能を持ったUSBドッキングハブ。入力が最大65WのROG ALLYにフルスピードで充電しつつ、映像出力・有線LAN接続・外部アクセサリ接続が可能になります。
Amazonでの価格は5,999円となっています。
ゲーミングマウス
ROG Keris Wireless Aimpoint
マウスを用いたゲームをプレイしたい場合は、同じROGブランドの「ROG Keris Wireless Aimpoint」がスタイリング・性能ともに噛み合っていておすすめ。専用の低遅延USBドングルを用いた2.4Hz無線接続、USB有線接続、Bluetooth接続の3種類の接続方法に対応し、ボタン類のカスタマイズ性も充実。高感度36,000dpiの光学センサーを搭載し、FPSにも耐える性能。
USBポートの限られたROG Allyと組み合わせる場合、シンプルにBluetooth接続するか、USBポートを消費してレスポンスを突き詰めるか、プレイするタイトルや組み合わせる周辺機器などによって使い分けられるのが嬉しいところです。
ゲーミングヘッドセット
Razer Kraken Mercury
ROG Allyに似合うスタイリングかつコスパ・評判も良いヘッドセットとして挙げられるのがRazer Kraken Mercury。Amazonでの実売価格が6,980円と手が出しやすい価格帯ながら、長時間のプレイにも耐える冷却ジェルをパッドに内蔵したeスポーツ用に作られたゲーミングヘッドセットとなっています。
換装用SSD(上級者向け)
SABRENT SB-213Q-2TB
ROG Allyの限られた512GBの内蔵ストレージに不満があり、かつメーカーの保証対象外となる場合でも構わず分解して交換することに抵抗が無い場合、あるいはそういった改造が好きな愛好家の方の場合はROG Allyに採用されているType 2230サイズのNVMeストレージを調達して換装するのも手。
Type 2230サイズはSABRENTのSB-213Q-2TBのような2TBの大容量モデルも流通しており、ROG Ally本来の4倍までストレージ容量を増やす事が可能です。
Windows機らしい拡張性で可能性を感じる機種
ROG AllyはWindowsを搭載している事から拡張の幅が広く、アクセサリや周辺機器で色々と強化して遊べそうなデバイスです。競合機と比べるとストレージが512GBに限定されていたり、USB-Cポートが一つしか無かったりと多少の制約はありますが、そういった中で組み合わせを考えるのはモバイルガジェットとしての面白さを感じます。
ROG Ally自体単体でコスパの良いデバイスなので、本体のコスパをスポイルしない程度に周辺の装備を揃えてみると面白いのではないでしょうか。