ソフトバンクが「イーモバイル」の通信サービスを展開しているイー・アクセス社を買収する方針を固めました。
現在ケータイキャリア各社の契約数はトップのNTTドコモが6062万、二番手のKDDIが3588万となっていますが、3014万のソフトバンクが413万契約のイー・アクセスを買収した場合、合計3427万となりKDDIに迫る勢いとなっています。今回の買収も目的はイー・アクセス社が持つ周波数の利用と、年々増えるデータ通信量を支えるインフラ投資の負担軽減との事。
以前ソフトバンクはイー・アクセスのMVNOとして提携し、イーモバイル網を利用したWiFiルーターを販売しスマートフォンのトラフィックを分散させていた経緯があります。
今回の買収でソフトバンクは現在iPhone 5用のSoftBank 4G LTEとして展開している2100MHz帯のFDD-LTE、以前買収したウィルコムが開発していた物をベースに展開しているTD-LTE(AXGP)規格のSoftBank 4Gに加え、イー・アクセスの持つ1800MHz帯を使ったEMOBILE LTEを手に入れる事になり、競合他社と比べより多くの次世代通信規格インフラを抱える形になりました。
3G時代に散々繋がらないと嘆かれてきたソフトバンク。当時は割り当て周波数が少ない事を理由として掲げていましたが、プラチナバンドの割り当てに続き今回のイー・アクセス買収で着々と利用周波数が一気に増えて形勢逆転した今、どのような展開になるのか目が離せません。
ソース:日本経済新聞