本日楽天グループのフュージョン・コミュニケーションズがサービス開始した「楽天でんわ」は、携帯電話やPHSの通話料を半額に抑える事ができるサービスです。
楽天でんわは携帯電話やPHSからの発信の際に電話番号の頭に「003768」を付加して発信することで、通話を楽天でんわのネットワーク経由で繋ぎ、通常の携帯電話の21円/30秒の半額の10.5円/30秒の料金で番号はそのまま通話できるというサービス。
iPhone用アプリとAndroidアプリが公開されており、電話帳の番号に003768をつけて電話を発信してくれる補助アプリとなっています。そのため通話自体はアプリの中で行われず、iPhoneやAndroidに内蔵されている電話アプリそのままで行われる形になります。「003768」を付加すれば特殊なアプリケーションは必要ないため、従来の携帯電話・PHSでも番号さえ付加すれば問題なく利用可能。
既に多くのスマートフォンアプリでサービスが提供されているLINE/Skype/ViberなどのVoIPアプリや050 PlusなどのIP電話と違い、携帯電話やPHSで利用している番号がそのまま相手に通知されるため、相手に専用アプリをインストールしてもらったり自分の番号が050〜のものに変わったりといった事はなく、今までの番号のまま電話代だけが半額になる形となります。
また、現在国内のキャリアは同じキャリア内の通話を無料にするプランが提供されていますが、楽天でんわアプリではこういった元々無料通話できる番号の相手をホワイトリスト登録する事で、他キャリアへの通話は楽天でんわ経由、同キャリアへの通話はそのまま発信するなどの使い分ける機能も搭載。
メリットをまとめると「相手に専用のアプリをインストールしてもらう必要がない」「相手に自分の元々の電話番号がそのまま表示される」「固定電話への通話にも対応」といったところで、今までのVoIP/050系のIP電話サービスよりも使い勝手がかなり良いものとなっています。
なお、月額料金は0円で、契約事務手数料などもかからず、かかってくる料金は通話した分の通話料のみ。他キャリアへの通話を多用するユーザーにとっては嬉しいサービスです。