ついに今年から3キャリアから発売されたiPhoneですが、各キャリアで使った場合の電池持ちの違いはやはり気になる所。今回3キャリアそれぞれのiPhone 5sを準備できたため、電池持ちを比較してみました。
検証方法
昨年の3キャリアiPhone 5電池持ち検証の方法をほぼそのまま引き継ぎ、今回はキャリアから販売されているドコモ版・au版・SoftBank版の3台を同時に検証しました。
1. iTunesにて3台に同じバックアップを復元、それぞれのキャリアメールを設定
2. 画面の明るさを最大、WiFiとBluetoothをオフなど設定を統一
3. 3台100%の状態から移動しながら待ち受け・同時に同じアプリでのSNS・動画のストリーミングなどを行い検証
4. 記録は定期的に3台同時にスクリーンショットを撮影
結果
昨年のiPhone 5の検証と比較するとドコモが2.1GHz以外に800MHzと1700MHzのLTEに対応、auは2.1GHzに加え800MHzのLTEにも対応、SoftBankはイーモバイルLTEを利用した1.7GHzのLTEに対応するなど各社ネットワーク接続事情自体は改善しており、3GとLTEを頻繁に行き来する事による電池消費は抑えられているものと見られます。
結果としては去年と同じくau版が最も長い電池持ちを記録し、次にSoftBank、そしてドコモが最下位という結果になりました。
最初はドコモとSoftBankが肩を並べて互角に進んでいましたが、移動したエリアによってはSoftBankがLTEエリア内なのに対しドコモが3Gに落ちる事がしばしば見られ、その際に差が開いていったようです。
待ち受け・通信のタイミングはランダムかつ3台同時に行いましたが、auのiPhone 5sはデータ通信時にも待ち受け時にも優秀なバッテリー持ちを記録しています。
ドコモからやっと発売された待望のiPhoneですが、電池持ちや通信の快適性などの使い勝手の面においては他社に差を付けられているのが現実のようです。最上位のauと比較すると今回の検証のように連続でヘビーに使った場合でも1時間以上の差をつけられており、都会でLTEで通信を長く多用するならau版が間違いない選択肢です。
もちろんdocomo版は全国的な広いFOMAの通話インフラを利用できる強みもあり、今回国内発売にあたってSIMフリーiPhone 5をドコモで使用した場合には利用できなかったFOMAプラスエリアにも対応しているため連絡用の携帯電話としてのメリットはありますが、トータルではLTEの通信速度や電池持ちなども考えるとやはりau版のiPhone 5sはかなり推せるものとなっていますね、