先日Xperia Z Ultraには同時押しを取りこぼす不具合ありという報告をしましたが、これが発生する理由について考察し、検証してみました。
発生条件
今回発生した問題は「2点同時押しを取りこぼす」という点でしたが、これを詳細に検証してみました。
指のみで様々な押し方を検証した結果、2点同時押しを取りこぼす条件として「指先で同時にタッチする」がある事がわかりました。指の腹を使い広い面積で2点同時押しした場合に関しては正常に同時押し判定がされており、指先で軽くタッチした場合は先にタッチした点が先に判定され、2本目の指が画面に到達した時点で2本目の指に判定が移り、1本目の指のタッチ判定が外れます。
スタイラスと指で検証
Xperia Z Ultraはスタイラスに対応しているため、タッチパネルのチューニングが他の一般的なスマートフォンとは異なるようで、先日紹介した純正スタイラスのES22のような細いペン先でもタッチ判定を取る事ができます。
そこで、先程のjubeat plusのタッチ判定画面にて指とスタイラスの組み合わせで挙動を検証してみました。
検証結果:スタイラス認識時には1点タッチ判定になる
検証した動作としては、スタイラスペンを認識している状態のXperia Z Ultraは1点のみ認識する挙動を示しました。動画は以下のとおり。
スタイラスペンをタッチしたのちに指で別の位置をタッチするとそちらにタッチ判定が移り、スタイラスペンでタッチしている箇所のタッチ判定は無くなります。また、その指を離すとタッチ判定がスタイラスペンの位置に戻っています。つまり、スタイラスペンを認識している間はXperia Z Ultraは1点しか認識しない事がわかります。
仮説:同時押しがスタイラスとして認識されている
上記の検証から、ゲーム中に同時押しの判定漏れがあり片方のタッチ→もう一点のタッチとなり同時押しとして判定されないのは、素早いゲーム操作の中での軽いタップは指が触れる面積が少なくスタイラスとして認識されるため1点タッチ判定のモードに入ってしまう事が原因なのではないでしょうか。となると、アップデートにてスタイラス機能のオン・オフが設定にてトグルできるようになれば解決するのかもしれません。
今回の検証を通して、Xperia Z Ultraのユニークなタッチパネル機構の挙動を垣間見る事が出来たのは思いの外、興味深いものでした。今回XperiaアンバサダーイベントのXperia Z Ultraモニター期間はとても長く1ヶ月いただいているので、短期レビューでは中々気付かない所まで深く掘り下げていこうと思います。