海外に行く機会があったのでローミングの電話代を調べていたところ、国内からの通話を着信する際に高額なローミング代がかかってしまう事がわかったので、これをIP電話を使って回避してみました。
今回の渡航先は中国の上海。ドコモの公式ページを見ると、音声通話を着信する際には1分間あたり145円かかってしまう事が分かります。そこで、手持ちの090の番号への着信を全て050番号のIP電話に転送して国外で受け取る事でこの1分間145円のローミング代を回避します。
転送でんわサービスで050番号に転送
今回転送する番号はドコモの携帯電話。ドコモには「転送でんわサービス」というサービスがあり、これを使う事で自分宛の着信を別の任意の番号に転送する事ができます。実際に着信があった際は転送先(今回は050番号)までの通話料がかかりますが、通話料は30秒あたり20円。60秒あたりでも40円なので、ローミング時に発生する60秒145円と比較すると非常に安く着信する事ができます。
カケホーダイを利用すれば無料で海外着信も可能
更に今年から導入された通話定額「カケホーダイ&パケあえる」を契約していれば、050番号への通話料は無料。国内の自分の携帯電話宛の通話を全て050番号に転送して国外から着信する事で、ローミング代を回避して完全無料で着信する事ができます。
050番号は基本料無料で使えるSMARTalkが便利
今回の目的は着信なので、月額がかからない050番号が持てるSMARTalkを利用しました。iPhone/Android共に専用アプリが用意されているため設定も楽。
追記:2015年12月時点でiPhone 6以上の解像度に未だ対応していませんが、通話機能を使う分には支障は無さそうです。
iPhone用:iPhone、iPod touch、iPad 用 SMARTalk
Android用:SMARTalk – Google Play の Android アプリ
設定方法
ドコモのスマートフォンの場合、設定>通話設定>ネットワークサービス>転送でんわサービスから設定可能。iモードケータイの場合でも同様の設定項目があります。転送先の050番号を登録して「転送サービス開始」を選択します。該当メニューが無い機種やドコモ以外の端末で設定する場合はドコモ公式のPDFを参考にダイアルして設定する事も可能です。
着信してみた
上海現地のWiFi環境下で無事国内の固定電話からの着信を取る事ができました。IP電話のためパケット通信ができる環境下でなければ利用できませんが、SIMフリー機と現地SIMやWiFiを駆使して通信費を抑えたいユーザーとの相性は抜群ですね。
留守電も海外から参照可能
SMARTalkは留守電機能があり、着信が取れなかった場合でもマイページから.wavファイルで留守電をダウンロードする事が可能です。観光中に着信をうっかり逃してしまっても安心ですね。
今回の方法は海外でインターネット環境にアクセスできる場合しか利用できませんが、SIMロック解除義務化や海外の無料WiFiスポット普及の波の中、賢くローミング回避する方法として夏の海外旅行に備えて準備してみてはいかがでしょうか。