ドコモが提供している格安海外データローミングサービス「海外1dayパケ」を上海で使ってみました。
「海外1dayパケ」は24時間だけ低価格の料金で30MBまでフルスピード、それ以降は送受信時最大16kbpsでパケット通信ができるサービス。事前に申し込んでおけばダイアルするだけで利用開始できます。申し込みはドコモショップ、マイドコモ、電話などで可能。
利用開始
Androidには専用の海外1day開始アプリが用意されており、iPhoneの場合は電話アプリからダイアルして開始するようになっています。なお、Androidの海外1dayアプリはドコモのSIMが入った状態でなければGoogle Playからダウンロードできないようになっているようです。
iPhoneで利用開始するには電話アプリを開き、*135*1#と入力して発信します。上記のような画面が表示され、海外1dayパケが適用開始されます。
端末側は設定>モバイルデータ通信でデータ通信を一旦オフにし、データ通信とデータローミングをオンにします。これで自動的にキャリア選択され接続されます。
なお、上海ローミングで中国のキャリアを日本の端末を利用する場合はWCDMAが利用できるCHINA UNICOMを手動で選ぶのが正解。設定>キャリアから「自動」のチェックを外し、CHN-UNICOMを選択します。CHINA MOBILEでも接続できますが、利用している規格がGSM/TD-SCDMA/TD-LTEのため、日本の端末では2GのGSMしか接続できず非常に低速な通信になります。余談ですが、3つ目に表示されている460-11は中国のCDMA2000キャリアChina Telecomのサービスイン前のFDD-LTEなんだとか。
30MB上限を叩いた場合
海外1dayパケは10MB、20MB、30MB到達時にSMSが届きます。
24時間以内に30MBの上限に到達すると16kbpsに自動で制限されますが、高速で通信したい場合は*135*1#をもう一度ダイアルする事によって30MB追加する事ができます。この際24時間カウントはリセットされるので、期限は24時間後まで延長されます。
iPhoneは電話帳に登録しておくと便利
*135*1#のダイアル番号は電話帳からの発信でも利用可能なので、電話帳に海外1dayパケ開始用の項目を登録しておくと便利です。
今回手持ちのiPhone 5sで利用してみましたが、非常にスムーズに利用開始できて現地で少しだけ通信したい場合などにはお手軽で便利なサービスなのではないでしょうか。なおフライト中の時間が惜しくなければ、日本で出発前に海外1dayパケを発動しておくことも可能です。SIMフリー端末で現地のSIMを入手するまでの繋ぎや、中国の現地SIMだと中国政府の検閲機関である金盾でブロックされてしまうTwitterやFacebook、先日ブロックされたLINEなどをVPN無しに利用したい場合も重宝します。
料金は国によって980円・1,280円・1,580円の3種類となっていますが、いずれも従来のローミングと比べて非常に低価格、かつ日本時間の0時の区切りではなく利用開始のタイミングから24時間利用できるお得なサービスとなっています。海外1dayパケには月額費用などは発生せず利用した分だけの課金となるため、夏休みの海外旅行を計画している方は事前に契約して損はないのではないでしょうか。