OnePlus Oneは中国のスマホメーカーOPPOの元副社長ピート・ラウが独立して創業したOnePlus社のスマートフォンで、中国ではAppleを抜いてSAMSUNG、Lenovoに次ぐ業界3位のシェアを誇るXiaomiに対抗した低価格高性能機です。今回Color OS版・CyanogenMod版のうち後者のものをEXPANSYS Japanさんに提供して頂けたのでレビューしていきます。
OnePlus Oneは性能としては2.5GHzクアッドコアのSnapdragon 801を搭載し、RAMはXperia Z2と同じ3GB、ディスプレイは5.5インチFullHD 1920×1080のものを搭載、メインカメラは1300万画素のSony Exmor IMX 214、インカメラは500万画素、バッテリーは3100mAh、LTEのバンドは1/3/4/7/17/38/40に対応、ストレージは16GBと64GBから選択可能と、大手他社のフラッグシップ機と肩を並べるレベル。低価格かつ高性能なスマートフォンとしてはかなり攻めており、同じ低価格帯で中国のシェアを握っているXiaomiを迎え撃つOnePlus社の一発目の製品としては強力なものです。
外観
パッケージ
日本語化は不要
海外のグローバル機は初期状態で言語に日本語が用意されておらずMorelocale 2を使った日本語化が必要な場合が多いですが、CyanogenModを採用している恩恵でOnePlus Oneは初期状態から日本語が選択可能となっています。
APN情報のプリセットが豊富
これもCyanogenModを採用している恩恵ですが、世界各国のSIMカードのAPNがあらかじめ豊富に搭載されています。日本国内の数多くのMVNOのAPNだけでなく、先日IMEI制限が撤廃されたEMOBILE 4G-Sのplus.acs.jpやiPhone 5以降のSoftBank 4G LTEのAPNのjpspirなどのSoftBankの隠しAPNなども網羅しています。
ベンチマークはGALAXY S5やHTC One M8以上
AnTuTuベンチマークで性能を計測してみたところ、数値は37316とGALAXY S5やHTC One (M8)をも凌ぐ結果に。
追記:AnTuTuベンチマークの5.0が公開されていたので改めて再計測してみたところ上記のような結果になりました。
画面タップでスリープ解除
国内のAQUOSシリーズなどに搭載されている画面タップでスリープを解除できる機能ですが、OnePlus Oneも搭載しています。卓上に置いてある端末をスリープ解除したい時に重宝する機能です。
物理キーをオンスクリーンキーに切り替え可能
OnePlus Oneは画面下部にタッチ式の物理キーを搭載していますが、これを無効化してオンスクリーンキーにする事が可能です。また、オンスクリーンキーの配置は検索キーを追加したり並び替えたりと自由にカスタマイズ可能。ここらへんはカスタムROMとして定評のあるCyanogenModらしいメリットですね。
拡張デスクトップ
画面上部の通知領域を常時隠す事で画面を広く使う「拡張デスクトップ」モードも搭載。電源ボタン長押しのメニューから有効化する事ができます。
ジェスチャーショートカット
スリープ中に画面にジェスチャーを入力する事によってカメラ起動・音楽プレイヤー操作・懐中電灯の起動が可能。
ハードウェアのベンチマーク性能はSAMSUNGやHTCなどの他社のフラッグシップをも上回る上、ソフトウェアはCyanogenModを採用していることによって痒い所に手が届き、価格も低価格に抑えられており、総合的に見てかなり魅力的な機種に仕上がっています。EXPANSYSで現在販売されているものはOnePlus独自のColorOSバージョンですが、CyanogenModへ書き換える方法も公開されており、NEXUSシリーズのように遊べる機種なのではないでしょうか。