名古屋開催の「Xperia Z4、Xperia A4 タッチ&トライ」イベントに、レビューズ公認ブロガーとして参加しました。
イオンモール名古屋茶屋で今回開催されたXperia Z4、Xperia A4 タッチ&トライイベントは東京、神戸に続く3度目ということで気合が入ったもので、ソニーの社員さんも熱のこもったプレゼンテーションをしてくださり、予定より30分以上もプレゼンが長くなるという充実ぶり。その後の個別質問も中々コアな話が聞けたので、今まで参加してきたXperiaアンバサダーイベントの中でも充実した濃い回でした。
会場にはXperia A4、Xperia Z4、Xperia Z4のパーツや、今回Z4で力を入れている自撮り比較用の過去機種などが並べられました。A4の実機が並んでいたものの、今回の話はXperia Z4が中心のイベントでした。
今回アクアグリーンのXperia Z4 SOV31を一ヶ月間モニター機としてお借りできることになりました。発表当初から個人的にもピンときていた色なので嬉しいですね。
ソニーによる製品のプレゼンテーション
続いてソニーの方々によるプレゼンテーション。
Xperiaは全国AndroidシェアNo1とのことです。
ソフトバンクの顧客満足度でもiPhoneを出し抜いてNo1。
64bitオクタコアにスペックアップ。発熱の問題はあるものの、動きはかなり良くなっている印象です。
WiFi、LTEともに通信速度も向上。
キャリアロゴの違い。SoftBank版はグローバル版そのままですね。売れ残っても海外に流しやすそうです。
続いてデザインの話。撮影禁止でしたが、カッパーはXperia Z3からより色気を加えて美しく。アクアグリーンはシルバーグリーンにガラスの青さ、透明感を加えたカラーとのこと。個人的にアクアグリーンの配色はとても好きです。ただ側面の光沢感のある質感はインターネットの反応を見た感じでは男性ユーザーからの反発が多いようで、若い女性デザイナーが担当したこともあり、ちょっとあからさまにキラキラしすぎなのではないかといったところ。ブラックですら光沢感があるので、女性向けカラバリと男性向けカラバリで質感を分けても良かったのかもしれません。男のマットブラックなんてあっても良かったかもしれませんね。
続いて「メカ担当」の話。
今回「推し」の角のパーツ。金属調のパーツの上に透明の樹脂パーツを重ねることによって長く使ってもいつまでも美しく、といったことらしいです。他社が見たら「これどうやって作るの!?」と驚くような構造になっているそうで。
今回Xperia Zシリーズとしては初のキャップレスUSBを実現。また、microSD/SIMスロットが1つのトレイにまとめられました。
背面をガラスの1枚板にするため、カメラ周りの金属リングを印刷にし、背面ガラスと一体化。個人的にここはちょっと安っぽく見えます。
Gレンズ・Exmor RS for mobile・BIONZ for mobileによりハイクオリティなカメラを実現。
今回から料理を認識して美味しそうに撮れるように。これは試してみたいですね。
510万画素の強化された自撮りカメラ。
4人までインカメで撮影できるワイドなレンズを搭載。
インカメでもプレミアムおまかせオートを実現。手ぶれ補正も行えます。
走りながら撮ってもOK。
顔認識で様々なエフェクトをかけられる新アプリ「スタイルポートレート」。
唇を認識してパートカラーで唇だけ赤いモノクロ写真など、オシャレなエフェクトがかけられます。
顔の合成ができる新アプリ「ARマスク」。
顔を入れ替えたりといった遊びができます。
新アプリも加わり、ますます充実したXperiaのカメラアプリ。
今回からオーディオ機能も強化され、LDACコーデックにも対応。
ワイヤレスで高音質なオーディオを楽しめます。
無線でも990kbpsの高品質オーディオが聴けるのは良いですね。
従来自社製品のみサポートだった音質の最適化が、他社製品まで自動で行えるように。
純正のノイズキャンセリングイヤホンを使ったバイノーラル録音に対応。人間の耳の位置で聞こえた音をそのまま録音するので、臨場感のある立体的な音声となります。撮影した動画はのちほど紹介。
続いてディスプレイの話。
BRAVIAの技術を採用。
色域が広いトリルミナスディスプレイ。
X-Reality for mobileで低解像度な動画も綺麗にアップスケール。
Z4から太陽光の下でも見えやすく。
数字にするとZ3より16%も明るくなったそうです。
ディスプレイにメモリを搭載することにより省電力化を実現。
タッチパネルが濡れている状態でも操作しやすく応答性能がアップ。
続いて便利機能
電池を薄くした分、他をチューニングして電池持ちをカバーしています。
おなじみのスタミナモード。話によると「私はLINE以外を全部スタミナモードで切ることで丸二日もたせてます。LINEを切ると3日間持つんですけどね」だとか。
POBox PlusがQWERTYキーボード上で上下にフリックすることで大文字や記号が出せるように。
はじめての人にもやさしいかんたんキーボードを搭載。
わかりやすいシンプルホーム。使ったことないですね。
Android 5.0のデザインに一新。
録画した番組を外からどこでも視聴可能。こういったところはソニーの強みですね。
PS4のリモートプレイ。楽しそうです。
SmartWatch3の最近のアップデート。手首を回転させてスクロールできたりWiFi機能がついたりとパワーアップしました。
手首を回したスクロール。
サーフィンアプリ。防水性能が生かせそうです。自分は使う機会なさそう。
ナビアプリ。徒歩移動が楽しくなりそうですね。
複数のモードを搭載しています。
Smart Bluetooth Speaker BSP60の紹介。
ボイスコントロールで操作できるそうです。
バイノーラル録音
ノイズキャンセリングイヤホンをつかったバイノーラル録音をYouTubeに公開してみました。イヤホンで聴くとかなり臨場感があって良いですね。今回バイノーラル録音用のイヤホンはお借りできなかったのですが、バイノーラル録音はとてもインパクトがあったので大自然の滝などを4Kで撮影したりしたいです。
Xperia Z3→Z4のボタン配置変更の理由
また、タッチ&トライイベント中に直接ソニーの開発者の方に質問できる機会があったので、いくつかエピソードを聞いてきました。まず、側面のボタン。スリープとボリュームが近く配置されているXperia Z3は間違えて押してしまうというケースがあったため、Z4ではこれらのボタン配置を見直し、ポケットの中などでも間違えないように改善。確かにZ3では一緒に押してしまいそうな近い位置にありますが、Z4では指一つ分程度のスペースが設けられていますね。
カメラのフラット化に隠された見えない工夫
今回Xperia Z4ではカメラのレンズを背面のガラスと一体化したとのことでしたが、実際自分が指で触ってみたところ、確かにレンズ部分は一体化されているのですが、Z3では一体化されていたフラッシュ部分がZ4では独立したパーツになっていました。何故フラット化を目指したのにこのような構造変更を行ったのか、工業デザイン的な理由を聞いてみたところ、興味深い話が聞けました。
Xperia Z3まではカメラのレンズ周りの金属パーツで仕切りを作る事によってフラッシュ撮影時の光がフラッシュから直接カメラのレンズに入る事を防止していましたが、Xperia Z4ではこの金属パーツがフラット化のために消滅しています。そこで取られた対策が、フラッシュ側に光を吸収する仕切りを導入するという方法。Xperia Z4のフラッシュをよく見てみると、外周に黒の輪があることがわかります。これによってフラッシュの光が漏れて直接レンズに入ることを防止しているとのこと。
近くで見ても中々わからない細かい塗装なので一見何が変わったか全くわからない部分ではありますが、快適に使うためのきめ細やかなエンジニアリングが施されている事がわかるエピソードでした。この話が聞けただけでも名古屋のイベントに参加した甲斐があったと思います。
エンジニアに直接質問できる貴重な機会を得られた良イベント
今回ソニーの方に個別に直接質問ができるという事で普通のユーザーは誰も気にしないようなコアな質問をさせていただきましたが、丁重に答えていただけて非常に満足でした。今回のイベントはハードウェアの担当者が充実しており、カメラのエンジニアリングからバイノーラル録音まで、様々なハードウェアの分野での話が聞けて従来のXperiaアンバサダーイベントより更に一歩踏み込んだ充実度があったと感じました。
強いて言うのであればプロダクトデザインの観点からハードウェアの該当部分の担当者さんに直接質問ができるのは非常に面白かったのですが、ソフトウェア側の技術者の方がもう少し参加してくださればより充実したアンバサダーイベントになるのではないかと思います。今回ソフトウェアに関する質問も沢山用意していたのですが、受け答えできる担当者が不在でソフト面での深掘りは少々不完全燃焼でした。
イベント参加に加えモニターとしてau版のXperia Z4とSmartWatch 3をお借りできたので、追って詳細なレビューもしていく予定です。
今回お借りしたSmartWatch 3のレビューは以下のリンクから。