小型端末に飢えていたところにポンと出てきたauの本命Android端末、SHV33を購入したのでレビューしていきます。
購入したカラーはホワイト。外観のフォトレビューは以下の記事をご参照ください。
持ちやすく、軽い
SHV33を使うにあたって、とにかくありがたみを感じるのはEDGESTデザインと120gの軽さがもたらす持ちやすさ。iPhone 6sを使った後だと軽さが際立ちます。とても同じ画面サイズだとは思えません。
ハイスピードIGZOは想像以上の気持ちよさ
120Hzで駆動するハイスピードIGZOは、使っていると想像以上に癖になる気持ちよさを与えてくれます。ホーム画面などのちょっとしたアニメーションでもぬるぬる動き、画面を見るのが楽しくなります。
ただし、自分で追加したアプリは一つ一つ手動で設定から高速液晶表示にチェックを入れなければいけないので注意が必要。スマートフォンに詳しくない人が設定のアプリ一覧から高速液晶表示にチェックを入れる、という手順を認知・実行できるかは疑問な所です。標準で一括設定が出来るアプリがあれば良かったかもしれません。
グリップマジックが便利
SHV33のフレームの左右下部にセンサーが内蔵されており、本体を握ることで画面点灯、着信時音量ダウン、画面回転抑止、「指定アプリからの通知」の通知(ややこしい)、の4つの機能が利用できます。本体サイズが小さいため、本体左右両側のフレームを握るのは苦になりません。どれも反応速度・精度ともに良好。ポケットから出すともう画面が点灯しているのは電源ボタンを押す手間が省けてかなり助かります。
エモパーがかわいい
かわいい。自宅を設定すると、自宅におり、かつ水平に置いて画面を上に向けているときに限定して喋ってくれます。ロック画面で2秒ほど本体を振っても喋ります。外出先ではスピーカーでは喋らなくなり、イヤホン接続時もしくは本体を振った時のみ喋るようになっており、誤爆対策には余念がありません。そのため、マナーモードでも喋る設定でも問題なく利用できます。
朝はおはよう、家に帰ればおかえりなさい、夜はおやすみ。中々愛嬌を感じます。喋る内容は天気予報、ニュース、人気のテレビ番組、うんちく等。ユーザー指定のワードに関する事を優先的に喋らせることも出来ます。本体を振った場合は、「ラーメンの湯切りかと思った」、「今、風を切っている」、「何故神奈川県民は横浜出身と言うのか」などユーモアに富んだ発言も。
改めて、かわいい。
安心して任せられるオートモードと光学式手ブレ補正
SHV33はカメラ機能も推しています。リコーの認証を受けている1310万画素のメインカメラの実力はいかほどでしょうか。
ある程度のシチュエーションで撮影してみて、オートモードはどの被写体でも安心して任せられる事が分かりました。メシの撮影スペックも上々です。気持ち明るめで撮影する傾向にありますが許容範囲内でしょう。特に光学式手ブレ補正の威力は大きく、頼りになります。ただし、起動は少し遅く、アプリのアイコンをタップしてから撮影できるまで3秒弱は待たされます。
気になる妥協点1:ROM容量
RAM容量は3GBで余裕があるものの、ROM容量は16GB、しかもユーザーが使用できるのは8.9GBのみと不安が残ります。ゲームをしない人であればおそらく問題はないかと思いますが、随所にこだわりが見られるだけにここは妥協しないで欲しかったところです。
気になる妥協点2:中途半端な純正アプリラインナップ
少し気になるのが純正アプリのラインナップが中途半端な事です。カレンダーとミュージックプレーヤーは純正アプリが存在せず、それぞれGoogleカレンダー、Playミュージック、LISMOがプリインストールされています。しかしその一方でビデオやアルバム、dlna対応アプリ等は純正アプリが用意されており、この2つだけが用意されていないのはなんとも歯抜けな印象を受けます。純正アプリがあるからといって、実際にそれを使うかどうかはまた別の話ですが、基本的なアプリにUIの統一感が無いと、ソフト面で「シャープの雰囲気」が得られず、惜しい感じがします。
総評
全体的な動作は前述のカメラを除き待たされることもなく、快適に利用できます。電池持ちも良好です。一部に見られる妥協は気になりますが、ROM容量以外は利用していく上で致命傷になる事は無いでしょう。本体の軽さ、持ちやすさを筆頭に、ハイスピードIGZOやグリップマジックなど、随所に使いやすさがちりばめられたバランスの取れた良い端末だと感じます。auのAndroidユーザー、特に小型端末が欲しい方にオススメな一台です。