多くのAndroid端末が発表され盛り上がりを見せたMWC2011ですが、その中でもHTCはかなりの注目を集めていました。
今回はMWC2011で発表されたHTCのAndroid端末6機種の主なスペックをまとめ、比較してみたいと思います。
比較するのはDesire S、Wildfire S、Incredible S、ChaCha、Salsa、Flyerの6機種。
以下のような表にまとめたのでこれに基づいて比較していきます。
OSバージョン
ほとんどの機種がGingerbreadを搭載しています。
(2.4は2.3のマイナーアップデートで開発コードはGingerbreadのまま)
なぜかIncredible Sだけ2.2ですが、発売後すぐにGingerbreadへのアップデートが予定されているようです。
Flyerはタブレット向けのOSであるAndroid 3.0 Honeycombへのアップデートが予定されています。
SoC
既に多くのAndroid端末で採用されているMSM8255や、これまた既に多くのエントリーモデルで採用されているMSM7227等が多く見られます。
無難と言えば無難ですが、ハイエンド端末にデュアルコアプロセッサを積んだSoCを採用しているメーカーが多いということを考えると少しインパクトに欠けるような気もします。
その一方でHTC初のタブレット端末であるFlyerではシングルコアながら1.5GHzという高性能なプロセッサを積んでいます。
これはなかなか気になりますね。
RAM
Flyerには1GB、Desire SとIncredible SにはDesire HDと同じ768MB、その他エントリーモデルの3機種には512MBという妥当な容量。
特記することもありません。
ROM
全ての機種が32GBまでのmicroSDに対応していますしアプリのmicroSDへの移動も対応しているので心配することはありません。
FlyerはGALAXY Sのようにシステム用とユーザ用に分けられているのでしょうか。
ディスプレイ
ChaChaはかなり小さいですね。
ゲームやブラウジングには向きませんがSNSやメールはやりやすそうです。
カメラ
Incredible Sは800万画素で他は500万画素。
Wildfire SとIncredible S以外にはフロントカメラも付いています。
また、Incredible Sにはカメラ用LEDが二つ、他の機種にもカメラ用LEDが一つ付いています。
バッテリー
Salsaはエントリーモデルながらにバッテリーが大容量ですので充電がかなり持ちそうです。
また、参考としてFlyerの連続動画再生時間は約4時間だそうです。
重量
Wildfire Sがかなり軽め。
ChaChaとSalsaもGALAXY Sよりちょっと重いくらいなのでなかなか軽そうです。
後の端末は軽くもなく重くもなくという感じ。
その他
注目すべきはChaChaとSalsaです。
Facebookとの連携が強化されていて、端末の右下にはFacebookボタンがあります。
以下はHTC Nippon公式サイトからの引用。
ボタンを1回押すだけで近況を更新したり、写真をアップロードしたり、ウェブサイトをシェアしたり、今何の曲を聞いているか書き込みをしたり、場所に「チェックイン」したり、様々なことが出来ます。例えば、携帯電話で友達の写真を撮り、ボタンを押すだけでFacebookに写真を瞬時にアップロードすることが出来ます。また、携帯電話で音楽を聴きながら、ボタンを押すだけで、友達に何の曲を聴いているかを知らせることが出来ます。聴いている曲は自動時に識別されて、Facebookでシェアされます。
2.6インチと小型なChaChaに搭載されているHTC Senseは小型ディスプレイに最適化された特別仕様のようです。
逆に、7インチという大型ディスプレイを持つFlyerに搭載されているHTC Senseはタブレット端末向けに最適化された特別仕様。
また、HTC Flyerは静電容量方式のタッチパネルですがHTC Scribeという技術でスタイラスペンによる入力も可能です。
総評
Flyer以外は全体的にインパクトが薄いような気もします。
しかし逆に言えばハズレがない、ということになります。
また、HTC端末はHTC独自のサービスが充実しているのでどの端末を選んでも後悔することは少ないのではないでしょうか。
個人的にはWildfire SとFlyerが非常に気になります。
公式動画
HTC Desire S
HTC Wildfire S
HTC Incredible S
HTC ChaCha
HTC Salsa
HTC Flyer