国内でP9を展開しているファーウェイですが、今月28日から楽天モバイルにてhonor 8も発売されることとなりました。全体的にスペックは似通っていますが、カメラはどのような差があるのかを探っていきます。
Huawei P9は今年4月に発表されたファーウェイのフラッグシップモデル。充実したスペックはさることながらライカ監修のデュアルレンズカメラを搭載している点がいちばんの特徴となっています。
一方でhonor 8は今年7月に発表された比較的新しいモデル。基本的なスペックやデュアルレンズカメラを搭載している点もP9から踏襲していますが、カメラにライカの監修はありません。P9と比較し非常に安価で入手できる点も特徴の一つです。
オートモードで作例を比較
P9もhonor 8もデュアルレンズカメラの構造や仕様は共通しており、通常に撮るぶんに関しては画質等もほぼ全く違いはありませんが、細かい点でいくつかの違いがあります。なお、honor 8との比較にはHuawei P9の大画面モデル、Huawei P9 Plusを使用しています。
カメラアプリのUIの違い
honor 8のカメラアプリのUIは過去のフラッグシップモデルのMate SやP9の廉価モデルのP9 liteのものと同じなのですが、P9のカメラアプリはフォントやアイコン等がライカカメラを再現したような、デジタルカメラらしいインターフェースとなっています。スマホを横に持ってマニュアルモードで撮影する際、ジョグダイヤルが右手親指から近い距離に位置するP9の方が操作性は上だと感じます。
撮影モードの違い
P9には「フィルムモード」が存在し、ライカカメラで撮影したような趣深い写真を撮ることができるようになっています。「鮮やかな色」と「ソフトな色」から選べ、通常よりも濃い色味で撮ることが可能。マニュアルモードでRAW撮影が行えるのもP9のみで、ライカの監修を受けているP9の方が本物志向であることが伺えます。また、写真左下にデュアルレンズカメラで撮ったことを記録するウォーターマークを付けられるのもP9のみの機能です。
一方でhonor 8には「ナイスフードモード」が存在。通常よりも料理を美味しそうに撮ることができるモードですが、これはP9にはありません。余談ではありますが中国版honor 8では物体を立体的に記録する「3Dパノラマ」モードが存在しましたが欧州版からは省略されているので、国内版でも搭載していない可能性が高いです。
シャッター音
honor 8のシャッター音はファーウェイ端末共通のものですが、P9は今までになかった独特の音です。個人的にP9のシャッター音の方が好みです。
いくつかの違いを上げてきましたが、ライカフィルムモードの有無以外はさほど大きな差は無く、カメラの良し悪しよりも筐体のデザインや価格が大きな指標となってくるのではないでしょうか。P9が税抜59,800円、honor 8が楽天モバイルで販売予定の国内版が税抜42,800円(初回価格税抜35,800円)ということを考えるとP9のデザインやライカフィルムモード等に価値を見出だせない限りhonor 8の方が有力な選択肢となりえそうです。