六本木にて開催されたOPPO「Reno 10x Zoom」タッチ&トライ sponsored by ひかりTVショッピングユーザーイベントに参加しました。
OPPO Reno 10x ZoomはOPPOから7月12日に発売予定のSIMフリースマートフォン。機種名のとおり広角から望遠まで3つのレンズを使って10倍ズームを使い分けられる外側カメラのほか、インカメラも本体格納ギミックを搭載する事で画面上部の切り込みを無くした狭額縁ボディが特徴の機種となっています。
スペックシート
本体スペックは以下のとおり。
サイズ | 162×72.2×9.3(mm) |
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重量 | 215g |
OS | Android 9ベースのColorOS 6 |
プロセッサ | Snapdragon 855 |
バッテリー | 4065mAh |
RAM | 8GB |
内蔵ストレージ | 256GB |
画面サイズ | 6.65インチ |
画面解像度 | 2340×1080 |
画面種別 | 有機EL |
広角カメラ | 4800万画素 f1.8 |
望遠カメラ | 800万画素 f2.2 |
超広角カメラ | 1300万画素 f3.0 |
インカメラ | 1600万画素 f2.0 |
WCDMA対応バンド | 1, 2, 4, 5, 6, 7, 19 |
FDD LTE対応バンド | 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 28, 29, 32, 66 |
TD LTE対応バンド | 34, 38, 39, 40, 41 |
SIMスロット | microSIM+nanoSIM |
生体認証 | 画面内指紋認証 |
OPPOからは以前レビューした実売約2万円ほどのOPPO R15 Neoや同じ価格帯のOPPO AX7などがラインナップされていますが、今回のReno 10x Zoomは国内価格10万円を超えるフラッグシップモデル。Snapdragon 855プロセッサや8GBのRAMなどフラッグシップに相応しい処理性能のパーツを搭載しつつ、独自のトリプルカメラや格納式のインカメラなどの独自性も盛り込まれている機種となっています。
本体デザイン
日本国内で販売されるReno 10x Zoomのカラバリは今回タッチ&トライできたジェットブラックと、海をイメージしたオーシャングリーンの2色となっています。
ジェットブラックは名前こそはAppleのiPhone 7のジェットブラックと同じですが、真っ黒ではなく光の入り方で見え方が変わる不思議な色。
背面のエッジは丸みを帯びたフォルムになっており、厚みの割に持ちやすく感じます。
下部の端子はUSB type Cとなっています。
Reno 10x Zoomは背面に3つのカメラを搭載していますが、全て本体の筐体に収まる厚みとなっているのが特徴。
背面中央のO-DOTと呼ばれる膨らみはデザイン的なアクセントになっている他、卓上に置いた際に隙間となる事で本体を傷から守ってくれるという機能的なもの。
インカメラとフラッシュは上部から円弧状にせり出すようになっており、カメラアプリでインカメラに切り替えた際や懐中電灯機能をオンにした際に出てきます。
10倍ズームのカメラ性能
Reno 10x Zoomはミラーで反射して寝かせるペリスコープ式のレンズを搭載することで、焦点距離130mm相当の望遠レンズを筐体に収めています。なお、この望遠レンズは光学式手ぶれ補正も搭載。どのような感じで望遠写真が撮影できるのか、会場で実際に撮影した作例を紹介します。
まずは通常の広角でイベントで提供された料理を撮影。
続いて2倍。
続いて6倍。ここからが望遠側のレンズです。
10倍。やや手ブレしてしまっています。
今回会場の限られた時間内での作例ですが、1枚目の通常の画角と比べて2倍、6倍、10倍がどういった寄り具合の構図になるかといったところは確認できたと思います。これに加え超広角も備えているので、カバーしている画角の守備範囲はかなり広めです。
滑らかにレンズ切り替えできるよう作り込まれたカメラアプリ
メインのレンズの他に望遠や超広角の複数レンズを搭載するスマホは増えてきていますが、今回のReno 10x Zoomの特徴的な点はそれらのレンズの切り替えが滑らかになるようアルゴリズムまで独自に開発してカメラアプリに手を入れているところ。実際に操作している動画は以下のとおり。
超広角から広角、2x、6x、10xの切り替えが滑らかに繋がっており、使っていてかなり使い心地が良いです。同じく超広角・広角・望遠レンズを切り替えられるものの切り替えがもっさりしていて繋ぎ目のアニメーションの無いソニーのXperia 1などと比べると、ソフトウェアの作り込みを感じます。
望遠側から超広角に移る際はアニメーションしないのが少し残念でしたが、広角側の映像を拡大しながら望遠側に移る仕組みを考えたら仕方ないのかもしれません。
4K/60fps/電子式手ブレ補正の動画撮影
OPPO Reno 10x Zoomは4K、60fps、EIS(電子式手ブレ補正)全てを使った動画撮影が可能との事だったので、動画も軽く撮影してみました。
手持ち撮影でカメラを動かしていますが、そこそこ綺麗に補正されています。
ソフト・ハードともに世界観が作り込まれた端末
OPPOは以前R15 Neoを購入していたので価格に注力したメーカーのイメージが強かったのですが、今回ブランドイメージを新たに展開される「Reno」シリーズの第一弾として投入されたReno 10x Zoomを触った感じとしては想像以上に強いこだわりを感じる機種でした。ハードウェア的にも外観の綺麗さだけでなく弧を描いてせり出すインカメラも速度制御が上品で、通常のバイブレーターではなくリニアモーターを使う事でより精度の高い触覚フィードバックを搭載、ソフトウェアでも複数のレンズを使い分ける際のアルゴリズムを作り込む事でシームレスな連携感を出すなど、Renoの世界観は割安メーカーの枠を飛び出た作り込みとなっていました。
世界観だけでなく価格も10万円オーバーと割安メーカーの枠を飛び出ているのですが、これは後述する今回のイベントのスポンサーであるひかりTVショッピングさんのキャンペーンによってかなり割安に購入できるとの事でした。
ひかりTVショッピングで10.5万円→実質3.5万円
今回、イベントスポンサーのNTTぷらら運営のECサイト「ひかりTVショッピング」にてOPPO取り扱い開始キャンペーンが実施されており、NTTドコモのd払いキャンペーンと併用する事で約7万円分もの割引を受ける事が可能となっています。詳細は以下のとおり。
今回のキャンペーンを要約すると、ひかりTVショッピングの実施しているOPPO取り扱い開始キャンペーンを利用する事によってOPPOの機種購入で10,000ぷららポイント進呈、OCNモバイルONEのSIMを契約で20,000円キャッシュバック&20,000ぷららポイント進呈、ポイントたま〜るキャンペーンで6000ぷららポイント進呈、加えてd払いのキャンペーンを併用する事で25%のdポイント還元を受ける事ができる、というもの。
さらにブロガーイベント限定で配布された以下のクーポンコードを利用することでOPPO機種購入時のポイント還元が10,000から11,000にアップするため、実質35,477円となる計算となっています。クーポンコードは以下のとおり。なお、有効期限は今月中で2019/07/31までとなっています。
OP298AF
NTT系列の複数のキャンペーンを併用してぷららポイントとdポイントの還元となるためややこしさは多少あるものの、実質金額としては機種代を3分の1ほどに抑える事ができ、大盤振る舞いのキャンペーン。なお、d払いのキャンペーンはドコモユーザーでなくとも利用可能となっています。
「Reno」のブランドイメージは好感触
先述したとおり、OPPOの今までの個人的なブランドイメージは以前購入したOPPO R15 Neoのような価格に対してスペック面でアドバンテージをアピールする低価格モデルを提供するメーカーといった印象が強かったのですが、今回Reno 10x Zoomのイベントに参加して機種の作り込みを体験することでOPPOの新シリーズ「Reno」投入によるブランドイメージ向上に対する本気度が感じられました。カメラのソフトウェアのレンズの切り替えの滑らかさ、リニアモーターを採用したバイブレータの質感、格納式インカメラのギミックの動きの高級感など、Renoブランドの細部の作り込みは既存のフラッグシップの大手メーカーに勝る面も感じられました。一方で、筐体の重さや分厚さはソニーやサムスンと比べると野暮ったく感じられ、四隅の筐体の丸角と画面の丸角のアンバランス感はバランスの取れたAppleと比べると未成熟に感じるなど、高級モデルとしての作り込みの余地も他社と比較すると感じられました。
このような特色ある本気モデルが日本のSIMフリー市場に投入されるのはワクワクする事間違いなし。なお、発売日は7月12日予定。今後の展開が気になるメーカーです。