LDAC対応インナーイヤー型イヤホン「SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS」レビュー

1万円を切るインナーイヤー型で高音質を謳う完全ワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS」をレビュー品として提供頂いたので実際に使ってみた感想を紹介していきます。


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今回レビューする「SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS」は、中国のイヤホン専門ブランド「SOUNDPEATS」で展開されているインナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン。音質的に密閉型と比べて不利とされているインナーイヤー型(AirPods等と同じ形状)でありながら、14.2mmダイナミックドライバーを搭載し音質面に力を入れたモデル。

コーデックとしてはLDACに対応し、日本オーディオ協会の「Hi-Res Wireless」認定を獲得しています。

実売価格はAmazonにて7,180円で、インナーイヤー型の軽快な装着感・1万円以下の低価格・LDAC対応・完全ワイヤレスといった要素を兼ね備えたパッケージング。ややニッチなこの組み合わせが欲しい方には刺さる組み合わせとなっています。

それでは、パッケージ内容から紹介していきます。

パッケージ・同梱物

パッケージを開封するとまずSOUNDPEATSアプリ(iPhone/Android対応)のインストールを促されます。イヤホンの利用に必須ではありませんが、アプリからはEQの設定や、イヤホン着脱時の自動再生・一時停止機能機能の設定、ファームウェアのアップデートなどが可能です。

こちらがSOUNDPEATS Air3 Deluxe HSの入った充電ケース本体。外装は光沢感のあるピアノブラック調の質感となっています。

本体の他には充電用のUSB type A – type Cのショートケーブル、説明書が同梱されています。

続いて、本体の外観・機能などを説明していきます。

本体デザインの外観・機能

Air3 Deluxe HSのケースは先述したとおりピアノブラック調の光沢質感。表側にはペアリング時に使う物理ボタンと、ペアリング状態などが判別できるLEDインジケーターが配置されています。

ペアリングの操作はオーソドックスな物理ボタン3秒長押し。

下部には充電用のUSB type Cポートが配置。

背面はブロンズカラーに塗装されたパネルSOUNDPEATSロゴのヒンジ一体型のパネルが配置されています。質感としてはケースの他の部分と同じ光沢感のあるプラスチック。

なお、本機はワイヤレス充電には非対応。金属調にスタイリングしたプラスチックをこの部分に持ってくる製品はワイヤレス充電のためである場合があるので少し期待してしまったところですが、価格帯と訴求ポイントを考えると無いのも妥当でしょうか。

本体はマットブラックの外装で、外側にSOUNDPEATSの「S」のロゴの入ったブロンズカラーのタッチボタンを搭載。マイクは左右それぞれのイヤホン本体のボタンの直下と棒状の部分の最下部の先端に搭載され、左右合計4つのマイクで通話時のノイズキャンセルする機構となっています。

側面のボタンで対応する操作は以下のとおり。

L側タッチ×1 音量ダウン
R側タッチ×1 音量アップ
L/R タッチ×2 再生/一時停止
着信受話/通話終了
L側1.5秒間長押し 曲戻し
R側1.5秒間長押し 曲送り
L/R 1.5秒間長押し 着信拒否
L/R 2秒間長押し 通話切り替え
L側タッチ×3 音声アシスタント
R側タッチ×3 ゲームモード

操作の特徴としては音量の調整が単押しのタッチになっているところで、触れただけで再生・一時停止は2度押しが必要になっているところ。単押しで素早く音量調整できるのはメリットですが、急ぎすぎるとトリプルタッチ扱いになりゲームモードや音声アシスタントが発動してしまうので注意が必要なところ。

また特徴的な機能としては「ゲームモード」のオン・オフに対応しており、有効化する事で音声の遅延を抑える事ができます。

サイズ感はAirPods(第3世代)程度、音質は別物

インナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンとしては最もメジャーなAirPodsの第3世代モデルと比べると、充電ケースのサイズ感はほぼ同等。ただイヤホンの収まる方向はAirPodsが内向きなのに対し、Air3 Deluxe HSは外向きなのでAirPods系のイヤホンに慣れている方は出し入れの際に慣れが必要かもしれません。

なお、音質面では4倍近く価格差がある事もあって音楽用として個人的に合格点と評価した第3世代AirPodsのようにインナーイヤー型から想像できないような音とまでは至っておらず、あくまでエントリー帯のインナーイヤー型としては性能が音質寄りになっている程度。

高音がシャープに出るチューニングに感じる一方で、低音はインナーイヤー型である事による低音の弱さの弱点を補いきれていない印象で、クリアな音作りではあるものの低音側の音で迫力を感じたい方であれば不満を感じるかと思います。

軽快な装着感+LDAC+低遅延のコスパ帯イヤホン

冒頭で触れたとおり、Air3 Deluxe HSは「実売7,180円のエントリー価格」「インナーイヤー型の軽快な装着感」「LDAC対応」「完全ワイヤレス」といったニッチな組み合わせを求めている方にとってはユニークなパッケージングで刺さる内容となっています。

この7,180円という実売価格の中でLDAC対応かつインナーイヤー型の限界の中でシャープな音を出す所にコストを掛けた製品のため、ケースのQi規格のワイヤレス充電といった便利機能には非対応。

同じ価格帯の完全ワイヤレスのインナーイヤー型の競合製品に目を向けると、実売価格6,990円で販売されているAnkerのSoundcore Life Note 3Sがワイヤレス充電に対応している代わりに、LDACには非対応。限られた予算の中でもLDACを楽しめるハイレゾ・インナーイヤー完全ワイヤレスイヤホンといった立ち位置になっています。

改めて本製品の強みをおさらいしておくと、やはりインナーイヤー型かつ軽量なため装着感が軽快なのが最大のメリット。この装着感は在宅中装着したまま通話用に使ったりといったシーンでは重宝します。電池持ちはイヤホン本体が5時間・ケース併用で合計20時間使えるため、長時間着けたままでも比較的使いやすいスペックです。

60msの低遅延を実現しているゲームモードもインナーイヤーの手軽さと噛み合っており、スマホのカジュアルゲーマーにはお手頃かつ使いやすい製品だと感じます。

逆に本製品を使っていて弱点だと感じた部分をピックアップすると、まずケースの質感が光沢感があるため汚れやすく、傷つきやすいところ。ブラック・ホワイトの2色展開ですが、気になる方であればホワイトの方が良いかもしれません。下位モデルのAir3に対してLDACに対応した上位モデルのDeluxe HSという位置付けでプレミアム感を出したデザインなのは感じ取れますが、実用面で見ると気になるポイントです。

また、音質面では低音に不満が残り、実用面ではワイヤレス充電に非対応なのが気になったところ。音質面はインナーイヤー型の宿命といった所ではありますが、ワイヤレス充電に関しては一度ワイヤレス充電できる充電ケースの便利さを体感してしまうと非対応モデルは不便に感じてしまうので、是非検討してほしかった機能。

ケース自体がスマホと比べて小さくて置きやすく、バッテリー容量が小さいため充電速度もさほど要求しない完全ワイヤレスイヤホンはワイヤレス充電との相性は抜群。是非より多くのモデルに積極的に取り入れてほしい機能だと個人的に感じます。

総括すると、低価格で軽快な装着感の完全ワイヤレスイヤホンが欲しいという方には刺さるイヤホンです。ただしLDAC対応が不要であれば下位モデルのAir3が少しだけ安く、カラバリも多く、ケースも汚れにくいマットな質感でコスパ良いので併せて検討してみると良いかもしれません。

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キリカ

ガジェットショットを作った人。本業はUI/UXデザイナー。趣味は理想のデスク環境作り、愛車「エリーゼ」「ジュリエッタ」でのドライブ、車旅を動画・写真に残す事。