2024年4月に登場した360度カメラ「Insta360 X4」に最新ファームウェアv.1.2.21が配信開始され、Apple Watchからの操作などの新機能に対応しています。
Insta360 X4は前後2枚のレンズを組み合わせる事で、撮影時には全方位の映像を記録して後から任意の画角を切り出す事ができるInsta360 Xシリーズの最新モデル。先代モデルのInsta360 X3からの進化として新たに8K動画の対応やバッテリー容量などのスペックが広く底上げされています。
8月より配信開始されているv1.2.21のファームウェアで新たに対応した機能は以下のとおり。
- Apple WatchのInsta360アプリからの操作に対応
- GPSアクションリモコンからの操作に対応
- ライブ配信に対応
- 5.7Kと4Kの360度動画のフレームレートに48fpsが追加
- AndroidデバイスからのUSB接続による操作に対応
まず目玉はApple Watchからの操作。Insta360アプリがiPhoneだけでなくApple Watchにも対応し、Apple Watch上から各種撮影設定の変更やモード切り替え、撮影操作が可能になりました。Apple Watchアプリからは直接Insta360 X4に接続するため、iPhone側のInsta360アプリは操作不要。
また従来Insta360 X4はリアルタイムで映像を確認できるGPSプレビューリモコンには対応していたものの、Insta360 X3以前で使われていたシンプルなGPSアクションリモコンには非対応だったところ、今回のアップデートで両方のリモコンに対応。Insta360 X3以前でGPSアクションリモコンを使っていた方はそのままX4でも使えるようになりました。
ライブ配信も新たに対応し、Insta360アプリからサードパーティのプラットフォームへの360度動画・理フレーム動画の配信が可能に。対応しているプラットフォームはFacebook・YouTube・TikTok・Kwaiのほか、RTMP規格での配信も対応しています。
5.7Kと4Kの360度動画撮影に新たなフレームレート48fpsが追加され、24fpsでのシネマティックな動画の作成時に0.5倍のスローモーション素材をInsta360 X4で用意できるように。
AndroidモードはUSB接続による操作にも対応し、安定した有線接続でプレビュー・撮影操作・再生ができるようになり、より本格的な撮影リグを構築したい方には嬉しいアップデートとなっています。
また、公式のニュース記事に含まれていないアップデート内容として、ウェブカメラモードでOBSなどのサードパーティソフトウェアで360度配信やコンピュータへの2:1 360度ストリーミングにも対応。PCに直結した更に本格的な配信・撮影環境も構築可能になっています。
今回のアップデートは全体的に各プラットフォームのメリットを活かした内容となっており、カジュアルなiPhoneユーザーであれば追加のリモコンアクセサリ不要でApple Watchから操作可能に、本格的撮影を行うAndroid/PCユーザーであれば活用の幅が広がった上、シネマティックな映像を撮りたい層にも嬉しいフレームレート設定が追加されており、幅広いユーザー層に恩恵がありそうです。
ファームウェアのアップデートはInsta360アプリから可能です。