Appleのプロフェッショナル向け動画編集ソフトFinal Cut Proに、メジャーアップデートとなるFinal Cut Pro 11のアップデートが配信開始されています。
本日2024年11月14日より配信開始されたFinal Cut Pro 11は、2011年6月にリリースされたFinal Cut Pro X(10.0)以来の13年ぶりとなるメジャーアップデートとなります。
AIを活用した範囲選択のマグネティックマスクを搭載し、被写体が動いたり他の被写体に覆われたりしても継続したトラッキングが可能。
文字起こしにもAIが活用されており、オンデバイスの言語モデルを用いて映像から高速かつ正確に字幕を生成する事ができます。
Apple Vision Proで再生可能な空間ビデオのコンテンツも作成できるようになりました。
Mac App Store上のアップデート情報は以下のとおり。
Final Cut Pro 11は、これまで以上に高速でスマートになっています。AIで強化された新しいツールを活用し、ワークフローの改善で作業を高速化して、空間ビデオを編集しましょう。
- 画期的なAI対応マグネティックマスクを使うと、どんな映像でも、グリーンスクリーンや時間のかかる手動のロトスコープを使うことなく、人、物体、形状を分離して、創造の自由を広げることができます。
- 「キャプションに文字起こし」を使うと、スピードと正確性を兼ね備えた強力なAI言語モデルによって、オーディオからタイムラインにキャプションを自動作成します。(Appleシリコンを搭載したMacとmacOS Sequoia以降が必要です。)
- Apple Vision ProやiPhone 15 Pro以降から空間ビデオクリップを読み込んで編集できます。タイトル、カラー補正、エフェクトを追加し、魅力的な空間プロジェクトを共有して、Apple Vision Proで視聴できます。(Appleシリコンを搭載したMacが必要です。)
- 同期クリップやマルチカムクリップを作成するときに、オリジナルのクリップを自動的に非表示にして、ブラウザの画面をすっきりとした状態に保ちます。
- 「縦方向にズームして合わせる」を使うと、クリップの高さをタイムラインに一致させることができます。
- 新しいピクチャインピクチャとコールアウトのエフェクトで、制作フローを高速化します。
- 新しい「モジュラー」トランジションで、驚くようなビジュアルを作成します。
- ブラウザとタイムラインの一般的なタスクの新しいキーボードショートカットで、作業効率が上がります。
- 他社製メディア機能拡張をインストールして、さらに多くのビデオフォーマットの再生や編集に対応できます。(macOS Sequoia以降が必要です。)
Final Cut Pro 11は既存のFinal Cut Pro Xユーザーには無料アップデートとして配信されており、未購入のユーザーは90日間無料でお試しできるトライアル版がApple公式サイトにて配信中。購入はMac App Storeから可能で、価格は45,000円の買い切りとなっています。