GoogleのNexusシリーズの最新モデルである、ASUSの製造する7インチタブレット「Nexus 7」を数日間使ってみました。
片手に収まる限界のサイズ、背面の素材が持ちやすさに貢献
Nexus 7の重さは約340グラム。片手で持つにはギリギリのサイズですが、背面のラバー素材が持ちやすさに貢献しており、見るだけなら片手でもいける絶妙なライン。下部にはヘッドフォンジャックとmicroUSBポート、背面下部にはスピーカーが配置されています。
物理キーは右上に配置されているスリープボタンと音量ボタンのみ。Androidのホーム・バック・マルチタスクキーはGalaxy Nexus同様画面上にソフトキーとして配置され、本体の向きに応じて場所が変わります。
ゲーム機としての性能は抜群
GoogleのNexus 7公式動画でも触れられていた「ソニック4」をプレイしてみると、Nexus 7のポテンシャルが引き出されているのがわかります。
まず、従来のAndroidタブレット・スマートフォンと比較して動作におけるフレーム数が格段に高い。このおかげで、本タイトルのような3Dグラフィックを駆使した高速アクションゲームでも快適にプレイする事ができます。
また、7インチというサイズのおかげで画面上に表示されるキーパッドが視認性を大きく妨げる事もなく、逆に大きすぎて重すぎるという事もなく、絶妙なバランス下のゲーム機として非常に優れていると感じました。
Google Playブックスによる読書体験はiPad並み
Googleの「Playブックス」アプリの快適さは、iPad上の「iBooks」や「i文庫HD」などに匹敵すると感じました。ページめくりアニメーションにおけるフレーム数、タッチパネル操作への追従性が非常に高く、快適に読書する事ができます。また、7インチというサイズは文庫本感覚で片手で扱う事ができ、更にボリュームボタンによる物理キーページめくりのオプションのおかげで画面をタッチせずに片手で読書をすすめる事ができます。
写真はGoogle Playにて配信されているせいふく!という漫画。値段は81円とお手頃です。Nexus 7はGoogleアカウントを登録する事によって2,000円分のクレジットがチャージされるため、この程度の価格帯なら追加投資無しに存分に満喫する事ができます。
文字入力は難しい微妙なサイズ、手書き入力との相性は良好
内蔵のiWnn IMEはフルキーボード。7インチは横置きにして卓上でフルキーボード入力するには小さすぎで、縦持ちもスマートフォンやiPadなどと比べると打ちにくいサイズ。
ATOKをインストールすると片手用に寄せてフリック入力できますが、これもまた縦横ともに打ちづらいサイズだと感じました。
ただ、手書き入力IMEであるmazecとは相性が良く、少々値は張りますが手書き入力に抵抗が無いユーザーなら快適に文字入力できるのではないでしょうか。
19,800円なら「買い」
総評としては、映像や電子書籍・電子コミック、ゲームなどを楽しむエンターテイメント機としては前例のない高コストパフォーマンスの機種だと感じました。外側カメラや3G回線が搭載されていなど気になる点はあるものの、1280×800のディスプレイはコンテンツを楽しむのに十分な解像度であり、感度や動作速度も良好。GoogleのPlayストアに各種コンテンツが充実してきた今だからこそ真価を発揮するのではないでしょうか。
明日10月2日から家電店に並ぶNexus 7。これが19,800円なら「買い」でしょう。